「もう怖くない、初めてのマネジメント」――『部下をもったらいちばん最初に読む本』感想レビュー

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■ はじめに:「リーダーになったら読むべき1冊」と出会った日
「突然、部下をもつことになった」
社会人としてある程度キャリアを積んでくると、避けては通れないこの瞬間。
自分の業務だけでなく、「人を育てる」「チームで成果を出す」という、まったく別のゲームに放り込まれた感覚。
そんな不安やプレッシャーに押し潰されそうになったとき、背中を押してくれる一冊が、橋
本拓也さんの『部下をもったらいちばん最初に読む本』です。
タイトルのとおり、この本は「初めて部下をもつ人」に向けた入門書。
でも、読み進めるうちに感じたのは「これは中堅マネージャーやベテランリーダーにも効く」ということ。
なぜなら、この本に書かれているのは、「リーダーとは何か?」という本質的な問いに、真摯に、実践的に答えてくれているからです。
■ 著者・橋本拓也さんってどんな人?
橋本拓也さんは、リーダー育成のプロフェッショナル。
累計1万人以上の管理職・リーダー層に研修やコーチングを行ってきた人物で、特に「若手管理職」に向けたサポートに定評があります。
現場のリアルな声を拾い上げ、「理想論」ではなく「すぐに使える現実的なアドバイス」を届けることをモットーとしている方。そのスタンスが、この本にも色濃く出ているんです。
■ 目次でわかる!この本の親切設計
まず、目次を開いたときに感じたのが「分かりやすい!そしてやさしい!」ということ。章立ては以下のような構成です(抜粋):
- 部下をもつって、どういうこと?
- 上司になって最初の90日でやるべきこと
- 信頼関係のつくり方
- 叱る・褒める、指導の基本
- やる気が出ない部下への対応
- チームを育てるコミュニケーション術
この章立てを見ただけでも、「今、自分が困っていること」がどこに書いてあるのかすぐに分かります。
そして実際の中身も、1ページあたりの情報量がちょうどよく、スラスラ読める構成。
難しい言葉はほとんど使われていないので、ビジネス書初心者にもオススメです。
■ 心に残った3つのポイント
では、実際に読んでみて印象に残った部分を3つ紹介します。
①「上司になったら“すぐに信頼されよう”としない」
これは衝撃でした。
新任上司にありがちなのが、「早く信頼されなきゃ」「成果を出さなきゃ」という焦り。でも、著者はこう言います。
「信頼関係は“時間をかけて育てるもの”。焦って求めるほど、信頼は逃げていく。」
その通りですよね。
信頼は、部下の話をちゃんと聞く、約束を守る、小さなことを丁寧にやる――そういう積み重ねから生まれるもの。
だからこそ、まずは“誠実に、当たり前のことをやる”ことから始めようと背中を押してくれます。
②「叱るときは、人格ではなく行動を指摘する」
よくある上司の失敗のひとつが、「人を叱ってしまうこと」。
でも、橋本さんは「行動を正す」ことの重要性を説いています。
「人は否定されたくない。でも、行動なら変えられる。」
このアプローチは、部下との関係を壊さずに成長を促す鍵。
たとえば「遅刻が多い君はだらしない」ではなく、「会議に遅れるとチーム全体の進行に影響が出るから、改善してほしい」と伝える。
この違い、実はとても大きいんですよね。
言い方はすごく大事なことだと普段から感じています。
上司に偉そうに言われたり、横柄な態度を取られたり、余計な一言が多い人や、怒ると叱るの違いがわからない人など色々な方と接する機会がありました。
その方達を反面教師にして、部下に対しても思いやりをもち尊重することは重要だと感じます。
③「部下を“育てよう”としない」
これも目からウロコの考え方でした。
私たちはつい、「部下を育てなきゃ」と力んでしまいますが、著者はそれよりも大切なのは「部下が自分で成長する環境づくり」だと言います。
「育てるのではなく、育つ土壌を整える」
このマインドは、部下の自主性を尊重しながら、組織全体の底力を引き出すためのヒントになると感じました。
■ 読み終えたあと、何が変わった?
読み終えたあと、まず自分の中で「上司という役割」に対するプレッシャーが軽くなったのを感じました。
完璧なリーダーを目指さなくてもいい。
大切なのは、部下と一緒に少しずつ成長していくこと。その一歩を踏み出す勇気をもらえたのです。
また、次の日からすぐに実践できる「声かけ」「面談のコツ」「注意の仕方」などが満載なので、実務での即効性も高いです。
「読んで終わり」にならず、「使って身につける」ことができる一冊だと思います。
■ こんな人にオススメ!
- 初めて部下をもった人(新任リーダー、主任、課長など)
- 人を育てることに悩んでいる中堅管理職
- チームの人間関係に課題を感じている人
- リーダーシップをもっと磨きたいビジネスパーソン
■ まとめ:「人を動かす」前に、「人を理解する」ことから始めよう
『部下をもったらいちばん最初に読む本』は、「上司になるとはどういうことか?」を、誰よりもやさしく、でも本質的に教えてくれる名著です。
読んだあと、職場でのふるまいが少しずつ変わる。
部下との会話が、ちょっとだけあたたかくなる。
そんな変化をもたらしてくれる1冊。
ぜひ、多くの人に手にとってほしいと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!
毎日更新しておりますので、興味がある本があればぜひ読んでいってくださいね。
📚 今日から変われるリーダーになるために、まずはこの1冊から始めてみませんか?
参考文献:
書籍:部下をもったらいちばん最初に読む本
著者:橋本拓也
出版社:アチーブメント出版





