【感想・書評】『【入門】お金持ち生活のつくり方ーーー今すぐこの習慣と思考法を身につけよう!』|凡人でもできる“富裕層マインド”の鍛え方

結論:お金持ちになれるかは「習慣」と「思考法」が9割
「どうすればお金持ちになれるのか?」この問いに、多くの人が答えを求め続けています。
投資?副業?転職?本書『【入門】お金持ち生活のつくり方』の答えは、もっと根本的なところにあります。
それは、日常の「思考法」と「習慣」を変えること。
著者・佐々木裕平氏は、凡人でも再現できる「お金持ちマインドの型」を解説し、「金持ち体質」へと自分を変えるヒントを提示してくれます。
本記事では、本書の重要ポイントを抑えつつ、筆者自身の学びや実践アイデアを交えて、感想を深掘りしていきます。

「お金持ち」とは単に“収入が高い人”ではない
著者がまず強調するのは、「お金持ちとは、ただ収入が高い人ではない」という視点です。
収入が多くても、支出管理ができずにお金が残らない人は“貧乏マインド”のまま。
本書では、お金に対する考え方・向き合い方そのものを「習慣」として再構築することが重要だと説いています。
つまり、お金に対して“主導権”を持てる人こそが、本物の「お金持ち」。
この概念にハッとさせられた読者も多いのではないでしょうか。
実際に収入の割に資産がない、という人は、お金との付き合い方に問題がある場合が多いのです。
印象に残った3つの金持ち習慣
本書には「これならすぐ実践できる」と感じた具体的な習慣が多数紹介されています。
中でも印象的だった3つを取り上げます。
1. 「支出を可視化する」ことで無意識の浪費を止める
多くの人が見落としがちなのが、“見えない支出”。
本書では「お金持ちは1円単位で支出を把握している」と強調されており、まず最初にやるべきは「支出の記録」と「振り返り」です。
アプリでも手書きでもいい。
「なぜ使ったのか」を振り返ることこそが、浪費癖を断ち切る第一歩。
私自身も試しに1週間の支出を見直したところ、コンビニでの無意識な買い物がかなりの金額になっていることに気づきました。
2. 「時間の使い方」=「お金の使い方」
お金持ちは、時間を“浪費”しない人です。
本書では「スマホを見ている時間をすべて投資の勉強にあてたら、人生は変わる」といった言葉が印象的でした。
時間の使い方を見直すことで、自然と生産性もアップし、結果的に収入や資産形成にもつながる。
この思考の転換は、お金持ちになるための土台になると感じました。
3. 「お金を稼ぐ」よりも「資産をつくる」ことに意識を向ける
本書では、「収入」ではなく「資産」を増やすことの重要性が何度も強調されます。
例えば、副業で月5万円稼いでも、すべて消費していれば意味がない。
しかし、その5万円を自己投資や資産運用に回すことで、“お金が働く仕組み”をつくれる。
この考え方は、多くの人が「稼ぐこと」ばかりにフォーカスしてしまう現代において、非常に重要な視点だと思いました。
本書の強み:入門者にもわかりやすい「マインドセット本」
本書の魅力は、専門的な金融知識がなくても読みやすく、誰でも再現可能な「お金持ち思考の習慣化」に特化していることです。
たとえば、
- 「貯金よりも投資を先に覚えるべき理由」
- 「浪費家から抜け出す3つの質問」
- 「最初にやるべき“1円投資”の思考」
など、「具体的にどうすればいいの?」に対する答えが、明快で実践的。
しかも、心理的ハードルが低く、“小さな成功体験”を重ねやすい構成になっているため、「お金の勉強って難しそう…」という人でもスッと入り込める内容です。
読んで感じた“お金の使い方”が変わる4つの気づき
1. 「見栄」は最もコスパの悪い出費
本書では「見栄での消費は最悪の投資」と断じています。
他人にどう見られるかより、自分が納得できるお金の使い方が重要。
私はこの部分で、自分がSNSや周囲の目を気にしていたことに気づき、行動を改めました。
2. 「選択の軸」を持つとムダな出費が減る
お金持ちは、判断基準が明確です。
例えば、「健康を保つこと」「学びに投資すること」など、自分の価値観に沿った支出だけに絞る習慣がある。
この「ブレない基準」があるからこそ、無駄遣いが減り、資産が自然に積み上がるのです。
3. 「行動ファースト」で結果が変わる
考えてばかりで動けない人に向けて、
著者は「まずやってみる」「失敗も経験値に変える」ことの重要性を繰り返し説いています。
これは“完璧主義”でなかなか動けなかった自分にとって、大きな励みとなるメッセージでした。
4. 「自己投資」が最高の“利回り”
自己啓発書やスキルアップにお金を使うことを、浪費だと感じていた時期がありました。
しかし本書では「自己投資こそ最大のリターンをもたらす」と繰り返し語られています。
実際に、自己投資を通じて得たスキルが、収入や人脈を変えるきっかけになることを実感しています。
『【入門】お金持ち生活のつくり方』はどんな人におすすめか?
- 毎月の収支がギリギリで不安な人
- 「お金の不安」から抜け出したいと感じている人
- 自分の人生をもっとコントロールしたい人
- 副業や投資を始めようとしているが、一歩が踏み出せない人
- “考え方”から変えたいと思っている初心者の方
この本は、テクニックよりも“マインドの土台づくり”に焦点をあてた一冊。
だからこそ、
どんな立場・収入レベルの人でも、人生を変えるヒントが見つかります。
まとめ:お金との付き合い方を“習慣化”すれば、人生は変わる
『【入門】お金持ち生活のつくり方』は、お金持ちになる方法を難しく語るのではなく、
「明日から行動できる思考と習慣」を教えてくれる実用的な一冊でした。
私自身、「思考」と「習慣」を整えるだけで、これほどお金の使い方や見え方が変わるのかと驚きました。
これから副業や投資を考えている方はもちろん、「何かを変えたい」「今の働き方にモヤモヤしている」という方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。
書籍情報
- 書名:『【入門】お金持ち生活のつくり方ーーー今すぐこの習慣と思考法を身につけよう!』
- 著者:佐々木裕平
- 出版社:キニナルブックス
関連おすすめ書籍
- 『お金の大学』(著:両@リベ大学長)
- 『ユダヤ人大富豪の教え』(著:本田健)
- 『DIE WITH ZERO』(著:ビル・パーキンス)
- 『投資で一番大切な20の教え』(著:ハワード・マークス)
- 『継続する技術』(著:戸田大介)





