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本の感想

「怒り・不安・嫉妬に振り回されない方法|著者:中野信子『感情に振り回されないレッスン』で学ぶ感情コントロール術」

shiro_kitsune

当ブログにお越しいただきまして、ありがとうございます!

少しでもお役立ちできれば幸いです。

1. 「なぜ私はすぐイライラしてしまうの?」その答えは脳にある

「また怒ってしまった」「つい感情的になって後悔した」——そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか?

中野信子さんの著書『感情に振り回されないレッスン』は、私たちが日常で抱える“感情のコントロール”という永遠の課題に、脳科学の観点からアプローチした一冊です。

怒り、嫉妬、不安、焦り、後悔…。

ネガティブな感情に引っ張られてしまうと、仕事のパフォーマンスや人間関係にも悪影響を及ぼします。

しかし、感情は悪者ではなく、本来は私たちを守るためにあるもの。

この本を読めば、感情を敵にするのではなく、味方に変えるヒントが見つかるはずです。


2. 【本の概要】感情は「脳の反応」でしかない

中野信子さんは脳科学の研究者として、感情の起源を科学的に解き明かします。

彼女の主張のひとつに、「感情は情報であり、反応である」というものがあります。

たとえば、「怒り」という感情。

これは、自分の身を守るために必要なシグナルであり、過去の経験や脳内の神経伝達物質によって自動的に生じるものです。

つまり、感情は「自分がコントロールできないもの」ではなく、「仕組みを知れば対処できるもの」だと語ります。

また、著書の中では次のような感情別の対処法が紹介されています。

  • 怒りを感じたときは、まず6秒待つ
  • 不安は「想像の産物」だと気づく
  • 嫉妬は「理想とのギャップ」だと知る
  • 落ち込みは、脳のエネルギー切れかもしれない

どれも日常ですぐに実践できる方法ばかりで、「脳って、思ったより単純なのかも?」と思わせてくれるところに、この本の魅力があります。


3. 【印象的なポイント①】怒りの感情をどう扱うかが人生を決める

怒りは最も扱いが難しい感情の一つです。

しかし本書では、怒りを「コントロールすべきもの」ではなく、「理解し、やり過ごすもの」として描いています。

怒りは脳内の扁桃体という原始的な部位が反応している状態。

理性を司る前頭前野がその暴走を止めるには、数秒のタイムラグが必要です。

このことを知っているだけでも、「ムカッとしたときに一呼吸おく」習慣が身につき、感情に振り回される頻度が激減します。

私はこの知識を得てから、会議でイラッとすることがあっても、反応する前に一度「これは扁桃体の暴走だな」と心の中でつぶやくようにしています。

それだけで、感情を客観視できるようになりました。


4. 【印象的なポイント②】「感情」は悪ではない。むしろ“人間らしさ”の証

中野さんは、「感情があるからこそ人間は豊かになれる」と説きます。

感情を否定するのではなく、「なぜその感情が湧いたのか?」を探ることが、自己理解につながるのです。

たとえば、嫉妬。

SNSで誰かの成功を見て、うらやましく思ったとき、私たちはつい「自分はなんてダメなんだ」と責めてしまいがちです。

しかし、嫉妬とは「自分が本当に欲しいもの」を映し出してくれる感情でもあると、本書は教えてくれます。

嫉妬を感じたとき、それは「自分が進みたい方向」が見えてきたサイン。

つまり、成長のヒントなのです。


5. 【実際にやってみた】感情に対する「質問」を自分に投げかける

本書を読んだあと、私はある習慣を始めました。

それは、感情が動いたときに「これはどんな情報だろう?」と自問すること。

たとえば、

  • 「なぜ、私は今これに怒ったのか?」
  • 「どんな価値観が傷つけられたと感じたのか?」
  • 「本当はどうしたかったのか?」

こうした問いを立てるだけで、感情が“暴走”ではなく、“対話の入り口”に変わっていきます。

実際にこの方法を使い始めてから、以前よりも「自分の心の動き」に敏感になり、人間関係の摩擦が減りました。

怒りや不安が出てきても、「あ、来たな」と気づけるようになり、必要以上に落ち込まずに済んでいます。


6. 【感想まとめ】感情は「攻略可能」なものだった

『感情に振り回されないレッスン』は、「感情=厄介なもの」という先入観をくつがえし、

「感情=自分を守ってくれるナビゲーター」へと認識をアップデートしてくれる一冊でした。

  • 怒りに対して6秒待つだけで冷静さを保てる
  • 嫉妬や不安は、自分の願望を知るための手がかりになる
  • 感情は無視すべきものではなく、読み解くべき“情報”

このような考え方は、忙しい毎日の中でも自分の感情を無理なく整えるヒントになるでしょう。


7. こんな人におすすめ!

  • イライラしやすくて自己嫌悪になりがちな人
  • 職場の人間関係に疲れている人
  • 自分の感情にもっと素直に向き合いたい人
  • 心理学や脳科学に興味がある人

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

この本に興味を持っていただければ幸いです。


参考文献

書籍:感情に振り回されるレッスン

著者:中野信子

出版社:プレジデント社


ABOUT ME
しろきつね
しろきつね
ブロガー / 会社員
会社員として働くだけではリスクが大きすぎると思い、2024年にブログを開始。本が大好きで本好きの方と繋がりたい! 人生の目標は毎日ワクワク心が踊る日々を送ること。 そして静かな街で犬と猫に囲まれてのんびり平穏な日々を過ごしたい。
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