『機嫌よくいればだいたいのことはうまくいく』

〜“心の姿勢”が人生を左右するという大切な気づき〜
はじめに
「日々の暮らしが何となく重い」「人間関係がうまくいかない」「自分に自信が持てない」
──そんな悩みを抱えたときに、ふと手に取ったのが、鈴木秀子さんの著書『機嫌よくいれ
ばだいたいのことはうまくいく』でした。
タイトルだけ見ると、少し軽く見えるかもしれませんが、その中身はとても深く、人生を前
向きに生きるためのヒントが満載です。
この記事では、実際に読んで心に残った内容や、感じたこと、日々に取り入れたい教えなど
を、分かりやすくお伝えしていきます。
著者:鈴木 秀子 出版社:かんき出版
著者・鈴木秀子さんについて
まず、この本の著者である鈴木秀子さんについて簡単にご紹介します。
鈴木秀子さんは、文学博士であり、心理学やスピリチュアルな分野でも多くの著作を持つ教
育者です。
日本にエニアグラム(性格タイプ論)を紹介した第一人者でもあり、人間の本質に深く迫る
語り口に定評があります。
修道女としての信仰も持ち合わせており、その穏やかな語り口と温かみのある人柄は、幅広
い世代から支持されています。
タイトルの真意:「機嫌よくいる」ことの意味
「機嫌よくいればだいたいのことはうまくいく」というタイトルは、一見すると“ポジティブ
思考でいれば人生うまくいくよ”という、ありがちな自己啓発的メッセージに聞こえるかもし
れません。
しかし、鈴木さんの言葉の背後には、もっと深い哲学があります。
鈴木さんは、「私たちは、起きた出来事よりも、それをどう受け止めるかによって人生が決ま
る」と繰り返し述べています。
つまり、外側の出来事をすべて自分の思い通りにコントロールすることはできないけれど、
自分の“心のあり方”は選ぶことができるのです。
機嫌よくいる、とはすなわち「自分の心に愛と信頼を持ち、自分を責めず、他人にも優しさ
を持つ姿勢」のこと。これは単なる「気分の良さ」ではなく、深い心の修養でもあります。
心に残ったエピソード・言葉
1. 小さなことを喜ぶ力
本書には、「朝、目が覚めること」「コップ一杯の水が飲めること」といった、何気ない日常
の中にある“ありがたさ”を感じる大切さが書かれています。
当たり前と思っていたことが、実は奇跡のような出来事である
この言葉に、私ははっとさせられました。忙しい毎日では、どうしても“もっと、もっと”と先
を追い求めがちになりますが、実は幸せはすぐそばにあるのかもしれません。
2. 人を許すことの大切さ
鈴木さんは、「許せない人がいると、自分の心が狭くなって苦しくなる」と言います。
そして、許すという行為は「相手のため」ではなく「自分自身の自由のため」だと説いてい
ます。
私自身、過去に人間関係で悩み、心を乱された経験があります。そのとき、この本に出会
い、「その出来事をずっと握りしめて苦しんでいるのは、誰より自分自身だ」と気づきまし
た。
読んで感じたこと
心が軽くなる“言葉の薬箱”
全体を通して感じたのは、この本は「言葉の薬箱」のようだということです。
どのページを開いても、優しく寄り添うような言葉が書かれており、読むたびに心がふっと
軽くなる感覚があります。
たとえば、
何もできなくても、あなたが存在しているだけで、誰かを幸せにしている
自分を大切にすることは、他人を大切にすることとつながっている
など、読むだけで自己肯定感が少しずつ回復していくような気がします。
「自己受容」の大切さ
特に心に響いたテーマが、「自己受容(ありのままの自分を認めること)」です。
現代社会では、「もっと頑張れ」「まだまだだ」というプレッシャーを感じる場面が多いです
が、鈴木さんは、「今の自分で十分に価値がある」と繰り返し伝えてくれます。
この“受け入れ”の精神が、「機嫌よくいる」ことに直結しているのだと、私は感じました。
日常生活への応用:私が実践してみたこと
この本を読んで、私が日常に取り入れたことをいくつかご紹介します。
◎ 朝の一言感謝
朝起きたとき、「今日も目覚められてありがとう」と心の中でつぶやくことを習慣にしまし
た。
たった一言ですが、1日のスタートが優しい気持ちになります。
◎ 自分を責めない言葉かけ
失敗してしまったとき、「ダメだな」と思う代わりに、「こういう日もあるよね」「頑張った
ね」と自分に優しい言葉をかけるようにしました。
すると、不思議と立ち直りも早くなった気がします。
おわりに:本当に大切なものは、すぐそばにある
『機嫌よくいればだいたいのことはうまくいく』は、派手なテクニックや即効性のある方法
が書かれた本ではありません。
でも、読み進めるうちに、心がじんわり温かくなり、日常の中に「幸せのタネ」がいくつも
見つかるようになります。
忙しい現代だからこそ、こうした「心の余白」を持つことが、人生を豊かにする鍵なのだと
思います。
この本を通して、「人生の主役は自分」であること、そして「その自分を幸せにできるのも自
分自身」であることを、改めて感じることができました。
機嫌よくいること。それは、何より自分への最高のプレゼントかもしれません。
おすすめしたい人
- 人間関係や職場でストレスを感じている方
- 自己肯定感が低く、自信が持てない方
- 穏やかで心あたたまる本を探している方
- 日々の小さな幸せに気づきたい方
もしあなたが何かに疲れていたり、立ち止まってしまったとき、この本はそっと背中を押し
てくれるはずです。





