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本の感想

『自分の中に毒を持て』を分かりやすく解説、日本人よ!!常識にとらわれず自分らしく生きろ!!

shiro_kitsune

『自分の中に毒を持て』は、俳優であり芸術家の岡本太郎が書いた自己啓発的な書籍です。

この本は、一般的な「成功」や「幸福」を目指すのではなく、自分自身の本質を見つめ、自

分らしく生きることの大切さを説いています。岡本太郎の独特な価値観や、人生に対する熱

いメッセージが詰まった作品であり、読む人に強烈なインパクトを与える内容になっていま

す。

著者:岡本太郎 出版社:青春出版社

1. 「毒」とは何か?

タイトルにある「毒」という言葉は、一般的にはネガティブなイメージを持たれがちです

が、この本では「自分の本質」や「個性」を意味しています。つまり、他人の期待に応えるの

ではなく、自分の内側にある情熱や信念に従って生きることが重要だという考え方です。

岡本太郎は、「無難に生きることはつまらない」「世間の評価を気にするな」と主張し、自分

の「毒(個性)」を押し殺さずに生きることが、本当の意味での自由と充実につながると説い

ています。

例えば、社会の常識や周囲の期待に従って生きることは、一見すると「安全」ですが、それ

では自分らしい人生を生きることにはならない。逆に、自分の考えや感情を正直に表現し、

それが他人と違っていても恐れずに貫くことが、本当の意味での「生きる」ということなの

です。

2. 「楽」ではなく「苦」を選べ

岡本太郎は、「人生は楽な道を選ぶものではない」と強調します。楽な道を選ぶということ

は、結局のところ「無難な生き方」につながるからです。彼は、困難や苦しみの中にこそ、

人生の本当の価値があると考えます。

彼の代表的な言葉の一つに、

「危険だ、という道は必ず、自分の行くべき道なのだ。」

自分の中に毒を持て 著者:岡本太郎 出版元:青春出版社

というものがあります。これは、自分が恐れたり不安に思ったりする道こそ、本当に挑戦すべ

き道であるという意味です。

たとえば、やりたいことがあっても、「失敗するかもしれない」「周りに反対されるかもしれ

ない」と考えて、諦めてしまうことがあります。しかし、岡本太郎の考えでは、その「恐れ」

こそが、自分が進むべき方向を示しているのです。挑戦することでしか、本当の意味での成

長や達成感は得られません。

3. 「才能」は必要ない

多くの人は、自分には才能がないと言ってやらない理由探しをして何かを始めることをため

らいます。

しかし、岡本太郎は「才能があるかどうかなんて関係ない」と断言します。

大切なのは「才能」ではなく「本気で挑戦すること」です。才能の有無にこだわらず、とにか

く全力でぶつかり、努力し続けることが重要だと説いています。

実際に、多くの成功者は最初から才能があったわけではなく、失敗と改善を繰り返し諦めず

挑戦し続けた結果成功を手にしているのです。

知り合いの成功している社長の方にお話を聞かせてもらうことがあるのですが、「その仕事を

好きになることが大事」と仰られていたり、「成功するまで5年間休みなしで働いたよ」

ど、情熱を持って行動をし続けた人がその結果成功するんです。「お金は後からついてくるも

のであって、最初からお金のことを考えていても成功しないよ。毎日がむしゃらに生きないと

ダメだよ」とも教えていただきました。もし「才能がない」と思っているなら、それを理由に

挑戦を諦めるのではなく、とにかく全力でやってみることが大切なのです。

4. 「成功」や「幸福」を目指すな

一般的に、多くの人は「成功したい」「幸せになりたい」と考えます。

しかし、岡本太郎はそれを「つまらない考え」だと言います。

彼の考えでは、「成功」や「幸福」は目標として追い求めるものではなく、自分の本質に従っ

て生きた結果として生まれるものです。成功することやお金を得ることを目的にすると、自

分を偽ったり、無難な道を選んだりすることにつながりやすい。そうではなく、「自分のやり

たいこと」や「本当に情熱を持てること」に全力で取り組むことこそが、本当に価値のある

生き方なのです。

例えば、多くの人は「安定した仕事に就くこと」や「お金を稼ぐこと」を目標にしますが、

そうした目標だけを追い求めると、最終的に「本当に自分が望んでいた人生」ではなくなっ

てしまう可能性があります。岡本太郎は、そうした「安全な道」に疑問を投げかけ、「自分の

心に正直に生きること」の大切さを強調しています。

5. 「芸術」とは生きること

岡本太郎は芸術家としても知られていますが、彼の考える「芸術」は、単なる絵画や彫刻の

ことではありません。彼にとって「芸術とは生きること」であり、「自分の人生をどう表現

するか」ということに他なりません。

「芸術は爆発だ」という彼の有名な言葉は、自分の内側にある感情や情熱を遠慮せずに表現

することの大切さを示しています。つまり、芸術的に生きるとは、単にアートを作ることでは

なく、自分の人生そのものをクリエイティブに生きることなのです。

日常の中で、自分らしく生きることができているか?


周りの目を気にして、自分を抑え込んでいないか?


そういった問いを常に自分に投げかけ、自分の生き方を芸術作品のように創り上げることが

大切だと岡本太郎は考えていました。

まとめ

『自分の中に毒を持て』は、常識にとらわれずに自分らしく生きることの大切さを教えてく

れる本です。岡本太郎は、「楽な道ではなく、挑戦する道を選べ」「才能を気にせず、全力で

生きろ」といったメッセージを強く発信しています。

この本は、現代を生きる私たちにも大きなヒントを与えてくれます。もし、「今の人生に満足

できない」「自分が何をしたいのかわからない」と感じているなら、一度この本を読んでみる

と良いでしょう。きっと、新しい視点が得られるはずです。

ABOUT ME
しろきつね
しろきつね
ブロガー / 会社員
会社員として働くだけではリスクが大きすぎると思い、2024年にブログ副業を開始。目標は毎日ワクワク心が踊る日々を送ること。 そして静かな街で犬と猫を飼ってのんびり平穏な日々を過ごしたい。
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