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【不動産投資の“嘘”を暴く】『完全版 不動産投資の嘘』を読んで学んだ“本当に稼げる人”の条件とは?

shiro_kitsune

結論:甘い言葉に騙されるな。不動産投資は“仕組み”を知らなければ絶対に勝てない

『完全版 不動産投資の嘘』を一言で表すなら、「目を覚ませ」と警鐘を鳴らす一冊です。

ネットやセミナー、SNSなどで飛び交う「不労所得で自由に」「副業で家賃収入」「老後の安定収入」……そんな魅力的な言葉に惑わされ、不動産投資に参入する人は後を絶ちません。しかし、実態はどうでしょうか?

著者・大村昌慶氏は、そうした「甘い情報」に潜む“嘘”を一つずつ丁寧に暴きながら、本当に資産を築くために必要な「知識」と「マインドセット」を教えてくれます。

本記事では、私が本書を読んで強く共感したポイントと、投資初心者としての気づき・学びを交えながら、読者にとって有益な内容をお届けします。

本書の概要:不動産投資の現実を「完全公開」

本書は以下のような章立てで構成されています。

  • 第1章:「不動産投資は儲かる」は嘘?
  • 第2章:不動産業界に潜む“プロのカラクリ”
  • 第3章:素人がカモになるパターン
  • 第4章:なぜ99%の人が損をするのか
  • 第5章:「真に儲けている人」は何をしているか?
  • 第6章:投資判断の基準と具体的戦略

すべての章に共通するのは、「初心者こそ知っておくべき真実がある」という点です。

著者自身、20年以上不動産業界に関わってきた中で見てきた“裏側”を惜しみなく語っています。

特に、プロの営業トークに隠された「嘘」の構造を解き明かす部分は圧巻。

まさに“目からウロコ”でした。

印象に残った3つの衝撃的な“真実”

①「営業マンは、あなたの味方ではない」

不動産営業マンが「立地がいい」「今買えば利回り10%」といった甘い言葉を投げかけてくる背景には、自社利益の最大化があります。

彼らの収入源は仲介手数料とインセンティブ。

つまり、
あなたが「儲かる物件」ではなく「売りやすい物件」を買わせるのが目的です

著者はこう言います。

「素人に紹介される“おいしい物件”など、プロの間でとっくに取り合いが終わっている」

タイトル:完全版 不動産投資の嘘
著者:大村昌慶(おおむら まさよし)
出版社:幻冬舎

その一言が、私の中の幻想を見事に打ち砕きました。

②「物件の“数字”だけを見てはいけない」

利回り8%、築浅、駅近、フルローン可能──こんな条件が揃った物件でも、実際には「空室リスク」や「修繕費用」、「家賃下落」といった“隠れコスト”が山のように存在します。

一時的なキャッシュフローではなく、長期的に見た「資産価値の保全と成長」こそが重要だと、大村氏は強調します。

利回りや価格に目が眩んで、将来のリスクを見逃す初心者の愚かさに、自分もドキッとさせられました。

③「“買わない勇気”も、不動産投資の才能である」

買ってしまえば最後、売却や運用で取り返すのは非常に困難。
不動産投資の最大のポイントは、「入口」です。

つまり、買う前の“情報収集と分析”がすべてを決めるのです。

著者は、投資家としての「買わない」という選択肢こそ、長期的な成功の鍵だと語ります。

なぜ多くの人が不動産投資で失敗するのか?

本書で繰り返し強調されるのは、「正しい知識の欠如」「楽観バイアス」です。

たとえば、

  • 他人任せの管理
  • サブリース契約の過信
  • 金利上昇リスクの軽視
  • 築古物件のリフォーム費用の過小見積もり

これらはすべて、「勉強不足」「思考停止」によって生まれる失敗の種です。

不動産投資は、誰でもできる“楽な副業”ではなく、「事業」そのもの
中途半端な気持ちで始めること自体がリスクだと、強く感じました。

この本を読んで変わった“投資への向き合い方”

私はこれまで、「とりあえず物件を持っていれば将来安心」と思い込んでいました。

しかし、今は違います。

✔ なぜこの物件なのか?
✔ なぜこの立地なのか?
✔ なぜこのタイミングなのか?
✔ なぜこの価格で買えるのか?

そういった「問い」を立てられるようになったことが、何よりの収穫でした。

本書を通じて、“思考する投資家”へと一歩踏み出せた感覚があります。

本書はどんな人におすすめか?

以下のような方には、本書を強くおすすめします。

  • 不動産投資に興味はあるけど、一歩が踏み出せない
  • すでに区分マンションや中古アパートを検討している
  • 不動産営業マンの話を鵜呑みにしてしまいそうになる
  • 将来の資産形成として不動産を考えている
  • サブリースやローンに不安を感じている

逆に、「楽して儲けたい」「知識なしでもうまくいく」と考えている人には、耳の痛い内容ばかりかもしれません。

本書から得られる“実践的アクションリスト”

最後に、本書を読んだ後に実践すべき行動をまとめます。

  • ✅ 「利回り」だけで判断しない
  • ✅ 自分で管理・運営する視点を持つ
  • ✅ セミナーや営業マンの話を鵜呑みにせず、裏を取る
  • ✅ 必ず“出口戦略”を立ててから購入を検討する
  • ✅ 物件の数字だけでなく、「地域性・需給関係・将来性」を徹底的に調べる

まとめ:騙されない投資家になるための「防御力」が身につく一冊

『完全版 不動産投資の嘘』は、不動産投資を始める前に必ず読んでおくべき“防御のバイブル”です。

読み進めるうちに、「知らなかった」「聞いてなかった」では済まされない現実の厳しさを思い知り、同時に「正しい知識こそが最大の武器だ」と確信しました。

これから不動産投資を始めようとしている人、すでに始めている人──どちらにとっても“騙されない力”を身につける最高のガイドブックです。

🔗 関連書籍(合わせて読みたい)

📚 基本情報

  • タイトル:完全版 不動産投資の嘘
  • 著者:大村昌慶(おおむら まさよし)
  • 出版社:幻冬舎

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