【実践レビュー】「き・く・あ」で心が軽くなる生き方|小林正観が教える“競わず、比べず、争わない”幸せの法則

結論:人と争わず、比べず、競わないことが「幸せへの最短ルート」
「幸せになるには何をすべきか?」
多くの人がこの問いに対し、「成功する」「勝ち取る」「抜きん出る」といった“競争”や“結果”を思い浮かべがちです。
しかし、小林正観さんはその真逆を提案します。
「競わず、比べず、争わない」ことが、心の平和と幸せをもたらす最良の方法だ。
著者:小林正観(こばやし せいかん)
出版社:サンマーク文庫
本書『「き・く・あ」の実践 今すぐ幸せになれる方法』は、現代社会に生きる私たちがつい忘れてしまう“穏やかな在り方”を教えてくれる一冊です。
小林正観とは?──「ありがとう」の力で人生を変えた人物
小林正観さんは、作家・心学研究家として、数々の講演と著書を通じて「心の在り方」「幸せの見つけ方」を伝えてきました。
スピリチュアルの要素を含みながらも、決して怪しげではなく、どこまでも実践的で、科学的な視点も含まれているのが特徴。
特に、「ありがとうの力」や「トイレ掃除で臨時収入が入る」など、ユニークかつ本質的な考え方で多くの人の生き方に影響を与えています。
「き・く・あ」=幸せに生きるための3原則
本書の核心にあるのが、「き・く・あ」という3つの教え。
これはそれぞれ、次のような意味を持ちます。
「き」=競わない
現代は、何かと“競争”を強いられる時代です。
学歴、年収、フォロワー数、ルックス…どこかで「誰かに勝たなければ生き残れない」というプレッシャーを感じている人も多いのではないでしょうか?
でも、小林さんはこう言います。
「競争しても、幸せにはなれない。」
著者:小林正観(こばやし せいかん)
出版社:サンマーク文庫
なぜなら、競争には「上」と「下」が生まれ、勝者は一瞬の優越感を得られても、すぐに次の競争が待っているから。
永遠に続く“終わりなきレース”に、自分の人生を費やす必要はありません。
実践のヒント:
- 「人と比べてどうか」ではなく「昨日の自分と比べてどうか」を意識する
- 勝ち負けのない場で過ごす時間(自然・趣味・ボランティアなど)を増やす
- 「人と競って成長する」よりも「自分を整えて進む」ことを大切にする
「く」=比べない
比べることが、不幸の始まりだと気づいていますか?
- SNSで「誰かの幸せそうな投稿」に心がざわつく
- 同僚の昇進にモヤモヤする
- 友人の家庭と自分の家庭を無意識に比較して落ち込む
こうした「比較グセ」は、私たちの心を消耗させ、劣等感や嫉妬の連鎖を生み出します。
「比べなければ、幸せはすぐそこにある。」
著者:小林正観(こばやし せいかん)
出版社:サンマーク文庫
本書では、“自分が何を持っているか”ではなく、“それに気づいているか”が大事だと繰り返し説かれます。
実践のヒント:
- SNSの閲覧時間を減らす
- 「ありがとう日記」で“自分の満ちているもの”に目を向ける
- 他人に対する称賛を「自分の刺激」としてポジティブに変換する
「あ」=争わない
争いが生むのは、ストレス・怒り・不信感。
職場、家庭、SNS──私たちは知らず知らずのうちに「正しさ」でぶつかり合っています。
しかし、小林さんは“争わない勇気”を持つことが、真の豊かさだと語ります。
「争わないことは、負けではない。心の平和を守る選択だ。」
著者:小林正観(こばやし せいかん)
出版社:サンマーク文庫
正しさより、優しさ。勝ち負けより、調和。
これこそが、現代に必要な「新しい強さ」なのです。
実践のヒント:
- 感情的になったときは、一度深呼吸して距離を取る
- 「自分が正しい」と思ったときこそ、相手の立場に立って考えてみる
- 自分を責めず、人も責めず、「まあ、いっか」を口癖にしてみる
心に残った小林正観の言葉ベスト3
- 「怒りは、自分を痛めつける毒のようなもの」
怒りを相手にぶつけても、実は一番ダメージを受けるのは自分だという事実。
怒りから離れる=自分を守ること。
- 「今この瞬間、幸せと気づけば、それがすべて」
未来に不安を感じ、過去に囚われるのではなく、“今”を見つめることこそ、幸せへの入り口。
- 「心が整うと、現実も整ってくる」
まず“外”を変えようとするのではなく、自分の“内側”から整える。
それが現実を動かす力になる。
私が「き・く・あ」を実践して感じた変化
この本を読んでから3週間、私は意識的に「競わない・比べない・争わない」ことを心がけてみました。
結果、以下のような変化を感じました。
- イライラが減り、人との関係がスムーズになった
- SNSを見る時間が減り、読書や散歩など“自分の時間”が増えた
- 他人の評価を気にしなくなり、自分のペースで仕事ができるようになった
劇的な変化ではないけれど、“静かに満たされていく感覚”が心地よく、今後も続けていこうと思えました。
この本をおすすめしたい人
- 他人の目が気になって疲れてしまう人
- つい自分と他人を比べてしまう人
- もっと穏やかに、自分らしく生きたいと思っている人
- スピリチュアルに興味はあるが、現実にも活かせる考え方を知りたい人
まとめ:人生を変えるのは「戦うこと」ではなく「手放すこと」
『「き・く・あ」の実践』は、誰かと競わず、何かと比べず、争わないという「手放す生き方」のススメです。
この3つの言葉を意識するだけで、あなたの中にある「本来の自分」と出会えるかもしれません。
それは決して“あきらめ”ではなく、“受け入れ”による自由。
幸せになろうと頑張るのではなく、幸せはもうあることに気づくだけ。
著者:小林正観(こばやし せいかん)
出版社:サンマーク文庫
この本は、そんな優しい気づきをあなたにもたらしてくれる一冊です。
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📚 書籍情報
- 書名:『「き・く・あ」の実践 今すぐ幸せになれる方法』
- 著者:小林正観(こばやし せいかん)
- 出版社:サンマーク文庫
- ジャンル:自己啓発/人生論/心の持ち方





