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本の感想

【感想】『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』に学ぶ、人間関係とビジネスの本質とは?

shiro_kitsune

当ブログにお越しいただきまして、ありがとうございます!

読んでいただきた方のお役に立てれば幸いです。

◆紹介

与える人は損をする?──いいえ、実は最も成功するのは「ギバー」だった。アダム・グラントの名著『GIVE & TAKE』から学ぶ、これからの時代に必要な“与える力”とその真の価値とは?


目次

  1. はじめに:なぜ今「ギバー」が注目されているのか
  2. 『GIVE & TAKE』の概要と3つの人間タイプ
  3. ギバーは本当に成功するのか?
  4. ギバーが陥る落とし穴とは
  5. 成功するギバーの共通点とは
  6. 本書を読んで感じたこと(筆者の感想)
  7. 仕事・人生にどう活かすか
  8. まとめ:与えることで築く“持続可能な成功”

1. はじめに:なぜ今「ギバー」が注目されているのか

「成功するには、自分を優先しなければならない」と考えられてきた時代は終わりを迎えつつあります。

現代のビジネスや人間関係においては、「いかに価値を提供するか」「信頼をどう築くか」が問われています。

そんな価値観の転換点で登場したのが、本書『GIVE & TAKE』です。

著者は米国ペンシルベニア大学の組織心理学者アダム・グラント。

ハーバード卒業、若くして教授となった彼が、研究と豊富な事例を通して伝えるのは――

「与える人=ギバーこそが、長期的に最も成功する」という衝撃の事実です。


2. 『GIVE & TAKE』の概要と3つの人間タイプ

本書では、人間を以下の3タイプに分類しています。

  • ギバー(Giver):与える人。相手の利益を優先して動く。
  • テイカー(Taker):奪う人。常に自分の利益を優先。
  • マッチャー(Matcher):損得のバランスを取る人。「ギブ&テイク」が前提。

この分類をもとに、アダム・グラントは成功者たちの行動パターンや心理を解析。すると意外な事実が見えてきます。


3. ギバーは本当に成功するのか?

まず驚くべき点は、「最も成功している人」の中に多くのギバーが含まれていたこと。

例えば、シリコンバレーの起業家、フォーチュン500のCEO、医療現場の名医、教育現場のリーダーたち…

その多くが「まず相手に与える」姿勢を貫いていたのです。

一方、最も失敗している層にも「ギバー」が多く含まれていたことも事実。

本書のすごいところは、ギバーの光と影をリアルに描いている点です。


4. ギバーが陥る落とし穴とは

ギバーが失敗しやすい理由は、「自己犠牲の罠」に陥るからです。

与えることにばかり集中し、自分をすり減らし続けてしまう。

その結果、燃え尽きてしまったり、テイカーに利用されてしまうことも。

ここで重要になるのが、「スマートギバー」という考え方です。


5. 成功するギバーの共通点とは

成功するギバーには、以下のような共通点があります。

  • 自己保護もしっかりしている(Noと言える)
  • テイカーを見抜く力がある(利用されない)
  • 長期的視点を持って信頼関係を築く
  • 戦略的にギブしている(誰に、どこで、どれだけ与えるか)

つまり「何でも与える」のではなく、「賢く与える」ことが、継続的な成功に繋がるのです。


6. 本書を読んで感じたこと

私はこれまで、ギバー=良い人、テイカー=悪い人という単純なイメージを持っていました。

しかしこの本を読んで、「与える」ことの奥深さと、それを成功に変える戦略の重要性を痛感しました。

特に印象的だったのは、「ギブの積み重ねは“信頼資産”になる」という考え方。

テイカーが短期的には得をしても、信頼を失えば長くは続かない。

だからこそ、ギバーの姿勢が、結果的に最大の価値を生むのです。


7. 仕事・人生にどう活かすか

この本から得た学びは、以下のように活かせると感じました。

  • 職場での関係性:まず相手に価値を提供する姿勢を持つ
  • ビジネス:お客様・取引先に信頼を築く“ギブ型戦略”が有効
  • 家庭・友人関係:見返りを求めず、与えることを楽しむ心を持つ
  • SNSや発信活動:無料で価値を提供することで信頼が蓄積される

「損して得取れ」ではなく、「与えること自体が価値であり、それが循環して返ってくる」

──これこそが現代社会の本質なのではないでしょうか。


8. まとめ:与えることで築く“持続可能な成功”

『GIVE & TAKE』は、「与えることは素晴らしい」だけで終わらず、

“どうすれば与えることで自分も周囲も幸せになれるのか”という実践的な指針を与えてくれます。

  • 与える人が最も成功する時代へ
  • ただし、与え方には戦略が必要
  • 信頼・共感・長期的視野こそが本当の武器

ビジネスでも人生でも、「損得」ではなく「信頼と貢献」を軸に行動する人こそ、これからの時代をリードしていくのだと強く感じました。


◆おすすめしたい人

  • 仕事や人間関係で消耗している人
  • 「損ばかりしている」と感じるギバータイプの人
  • 自分の価値を社会に活かしたい人
  • 信頼されるリーダーを目指す人

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

読んでいただいた方のお役に立てれば幸いです。


参考文献

書籍:GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代

著者:アダム・グラント

出版社:三笠書房


ABOUT ME
しろきつね
しろきつね
ブロガー / 会社員
会社員として働くだけではリスクが大きすぎると思い、2024年にブログを開始。本が大好きで本好きの方と繋がりたい! 人生の目標は毎日ワクワク心が踊る日々を送ること。 そして静かな街で犬と猫に囲まれてのんびり平穏な日々を過ごしたい。
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