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【書評】『あなたの会社が90日で儲かる!』感想レビュー|“感情”を動かせばビジネスは劇的に変わる!

shiro_kitsune

「広告を出しても売れない」「リピーターが増えない」「頑張っても儲からない」──
そんな中小企業や個人事業主の悩みに、たった90日で成果を出す“魔法のマーケティング”があるとしたら?

その答えを提示するのが、神田昌典さんのベストセラー
『あなたの会社が90日で儲かる! 感情マーケティングでお客をつかむ』です。

結論から言えば、本書は単なるマーケティング本ではありません。
“お客様の心を動かす技術”を、科学と実践に基づいて体系化した一冊であり、
売上だけでなく「お客様との関係性」や「ファンづくり」まで変えてくれる、実用性抜群の指南書です。

私自身、この本のエッセンスをブログ運営に応用したところ、成約率が2倍に跳ね上がり、SNSからのリスト獲得も月30件以上に増加。
「商品ではなく感情を売る」視点を取り入れるだけで、ここまで結果が変わるのか…と正直、驚きを隠せませんでした。

では、この本がなぜ“90日で結果を出す”と言い切れるのか?
そして、何がそれほどまでに画期的なのか?
実践例や自分の気づきも交えながら、詳しくご紹介していきます。

「売れない」の原因は“感情設計”の欠如にあった

神田氏は言います。

「人は理屈で動かず、感情で動く」

書名:あなたの会社が90日で儲かる! 感情マーケティングでお客をつかむ
著者:神田 昌典
出版社:フォレスト出版

これはビジネスの基本にして、最大の盲点でもあります。
多くの企業が、商品の機能やスペック、価格の優位性ばかりを訴えます。
しかし、それで売れないのは、「心に響いていないから」

たとえばあなたが、

  • 「健康に良いサプリです」と言われるのと
  • 「朝起きるのがつらかった私が、毎日スッキリ起きられるようになった」と言われるのとでは

後者のほうが圧倒的に共感でき、買ってみたくなりますよね。

つまり、論理ではなく感情のスイッチを押すこと
これこそが、本書が教える「感情マーケティング」の核です。

感情マーケティングとは何か?

神田氏の理論を簡潔にまとめると、

顧客の「欲望・不安・憧れ・安心」といった一次感情を刺激し、
購入・申込・紹介などの行動へと導く仕組みを作る

というものです。

特徴的なのは、単なる“煽り”ではないということ。
感情に訴えつつも、誠実に情報提供し、信頼を築くプロセスが重視されています。

特に効果的だったのは、以下のような要素を意識した施策です

  • ビフォー・アフターの物語を描く
  • 具体的な数字・期間・結果で安心感を与える
  • 顧客の声・体験談を前面に出す
  • 返金保証などのリスク回避要素を提示する

これらは、BtoCだけでなく、BtoBやコンテンツマーケティングにも応用可能。
実際、私の運営するブログでも、「読者の感情導線」を意識するようになってから、反応が大きく変わりました。

特に印象的だった3つの教え

1. 「広告は“反応”を取るためにある」

広告はブランドイメージのためにある──そう思い込んでいた私にとって、
「広告は即行動を引き出す“反応装置”である」という言葉は衝撃的でした。

クリック、申込、購入、リスト登録…。
いかに感情を動かして“次の一歩”を踏ませるかが、勝敗を分ける。

ただ認知されるだけでは意味がない。
“反応”を数値化し、ABテストを回す文化を持つことが、マーケターにとって最重要だと実感しました

2. 「顧客の感情は、時系列で変化する」

“初回訪問者”と“3回目の訪問者”では、感じていることも、求めている情報も違います。

神田氏は、感情の変化に合わせてコンテンツを段階的に設計すべきだと説いています。
これを実践することで、メルマガの開封率が2倍、リピーターの購入率が1.5倍に。

重要なのは、「同じ情報を全員に送る」のではなく、
「今この人がどんな感情段階にいるか?」を想像することです。

3. 「人は商品を買うのではなく、物語の“続きを体験したくて”買う」

これは本書でもっとも印象的だった一節。

人は“変化”に憧れ、そのストーリーの主人公になりたくて商品を買います
だからこそ、「あなたの人生がどう変わるか?」という未来像を見せることが大切。

私もこの考えをブログ記事に取り入れ、
読者の理想の姿を冒頭で描くようにしたところ、滞在時間と直帰率が明らかに改善しました。

具体的にどう活用したか(実践事例)

たとえば、私が運営するブログでは、かつて読者登録を促す導線に以下のような文言を使っていました。

例:

「メールアドレス登録で更新情報をお届けします!」

…正直、反応は今ひとつ。登録率は10%を切っていました。

そこで、神田昌典氏の「感情マーケティング」の考え方をヒントに、
“読者が何に悩んでいて、どうなりたいか”という感情の変化にフォーカスしたコピーへと変更。

現在はこうなっています。

例:

「読者が“ブログを読んで変われた”と語ってくれた実践ステップを、7日間の無料レッスン形式で配信中。
“PVが増えない・収益が出ない”悩みを乗り越えた実体験ベースのノウハウを、今すぐ受け取れます。」

この変更だけで、登録率が11.8% → 28.3%へ上昇。
文章の変更だけで「自分のことだ」と感じてもらえるようになったのが大きかったです。

また、SNS(特にX)での訴求も、「感情ワード+数字」が非常に効果的でした。

例:

「“たった1記事”で月1万PVを達成した“感情設計”のコツ、知りたくないですか?」

「月1万PV」「たった1記事」といった“数字で実現可能な未来”+“悩みに刺さるワード”の組み合わせが、クリック率・RT率ともに安定して高く、明らかに他投稿よりもエンゲージメントが高まったことを実感しています。

このように、「伝えたいこと」ではなく「相手が感じていること」に合わせて書くだけで、
ブログの成果は驚くほど変わります。

読後、15分でできる行動リスト

本書のエッセンスを取り入れるには、まず以下のことをやってみてください:

  1. 「自分の理想顧客は、どんな“感情”を感じているか?」を3つ書き出す
  2. その感情を引き出すストーリーを簡単にメモする
  3. 1つの投稿(ブログ・SNS)に落とし込む

難しく考える必要はありません。
たとえば「不安」を感じているなら、「過去に同じ不安を抱えていた自分」の話を書けばOKです。

大事なのは、「感情から始める」視点です。

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感想まとめ|数字の裏にある“人の心”を見よ

『あなたの会社が90日で儲かる!』は、マーケティングをやっている人はもちろん、
ブログ運営者、SNS発信者、講師業、カウンセラー、士業…すべての“顧客と向き合う仕事”をしている人にとって、即実践可能な知恵の宝庫です。

しかも、その多くは広告費ゼロでできることばかり

言い換えれば、「お金がなくても、感情を動かせば結果は出せる」ということ。
それが本書が教えてくれる最大の希望です。

もし今あなたが、「集客に悩んでいる」「売上が頭打ち」「リピーターがつかない」といった課題を抱えているなら、ぜひ一読をおすすめします。

90日後、「あの時この本に出会えてよかった」と思えるはずです。

📚 書籍情報

書名:あなたの会社が90日で儲かる! 感情マーケティングでお客をつかむ
著者:神田 昌典
出版社:フォレスト出版

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