2025.06.18

【書評】『株式投資これだけはやってはいけない』で学ぶ！“やってはいけない投資行動”とその対策とは？

shiro_kitsune

Contents

はじめに：投資初心者がつまずく「落とし穴」とは？

株式投資において「勝つ方法」は無数に語られますが、「やってはいけないこと」には意外と目を向けられていません。しかし、成功する投資家の多くは「失敗を避ける力」に長けています。

東保裕之さんの著書『株式投資これだけはやってはいけない』は、そんな投資の失敗に焦点を当てた一冊。

失敗の原因とその対策を明快に示してくれるため、初心者だけでなく経験者にとっても価値のある内容になっています。

本記事では、書籍の要点と筆者の感想を交えながら、「投資で避けるべき行動」とその背景にある心理をわかりやすく解説します。

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※「やってはいけない投資行動」がわかれば、あなたの資産は守られる！

私たちが「何をすべきか」を学ぶとき、それは希望や成功に向かうポジティブなプロセスです。

しかし、株式投資では「やってはいけないこと」の方がはるかに重要になることが多いと著者は説きます。

その理由はシンプル。

株式投資の世界では、少数の大きなミスが長年の積み上げを一瞬で壊してしまうからです。

たとえば、以下のような行動です。

東保氏は、これらの“あるある行動”を明確に「やってはいけない」と指摘し、その根拠や心理的背景、改善策を丁寧に解説しています。

本書の中心テーマのひとつは、「投資で失敗する人のパターンを可視化すること」です。

特に印象的だったのは、投資で負ける人の多くは「感情で動いてしまう」という点。

どれだけ情報収集しても、冷静さを欠いた瞬間にすべてが台無しになるのです。

これらの行動に対して、著者は“自分ルールの欠如”が原因であると断言。

つまり、感情に支配されないためには「ルール化」が不可欠なのです。

私自身もそうでしたが、投資で負けると「この損をどう取り返そうか？」という思考に陥りがちです。これは典型的な“負けを呼び込む思考”。

東保さんは、それを「ギャンブル脳」と呼び、最も危険な状態」と語ります。

そして、この状態を回避するために本書が勧めるのが以下のルールです：

投資における大事なルール

これはすぐに実践できるだけでなく、将来の自分にとって貴重なデータとなります。

本書全体を通して感じたのは、株式投資は戦略やテクニカル分析よりも、むしろ“自分の心との戦い”だということです。

実際、著者自身も過去に数々の失敗を経験したからこそ、読者に「やってはいけない」ことを伝える重みがあります。

私が特に共感したのは、以下の一文です。

「上がるか下がるかよりも、どう行動するかが重要」

タイトル：株式投資これだけはやってはいけない
著者：東保裕之（とうぼゆうじ）
出版社：日本BP

つまり、予測よりも“準備”が投資のすべてなのです。

読者としてまとめるなら、この本は「やらかしそうな行動を未然に防ぐチェックリスト」のような存在です。

以下の5つは、特に重要な“NG行動”の要点です。