【書評】ゼロからつくるビジネスモデル|アイデアがなくても「価値」を生み出せる思考法
「いいアイデアが思いつかない」
「ビジネスモデルと言われると難しく感じる」
「結局、何から考えればいいのかわからない」
もし、そんな悩みを一度でも感じたことがあるなら、ゼロからつくるビジネスモデルは、かなり本質的なヒントを与えてくれる一冊です。
本書は、ひらめき型のアイデア論でも、流行のフレームワーク集でもありません。
むしろ、「ビジネスモデルとは何か」を構造的に分解し、再現可能な思考プロセスとして提示してくれます。
この記事では、
- 本書の核心メッセージ
- 「ゼロからつくる」とはどういう意味か
- 個人・副業・ブログ運営にも応用できる考え方
を中心に、実践目線でわかりやすく解説していきます。
📘 書籍情報
- 書名:ゼロからつくるビジネスモデル
- 著者:井上達彦
- 出版社:東洋経済新報社
- 発売日:2019年7月
- ページ数:約320ページ
- ジャンル:ビジネス/経営学/ビジネスモデル論
- おすすめ度:★★★★★(ビジネスの「考え方」を根本から見直したい人向け)
📖 こんな人におすすめ
- アイデアがなくてビジネスを始められない人
- 副業・ブログ・情報発信が伸び悩んでいる人
- 努力しているのに成果が出ない理由を知りたい人
- 流行ではなく「一生使える思考法」を身につけたい人
ビジネスモデルは「アイデア」ではなく「構造」である
多くの人がビジネスモデルと聞いて真っ先に思い浮かべるのは、
- 斬新なアイデア
- 誰も思いつかなかった仕組み
- 天才的な発想
かもしれません。
しかし本書では、その考え方自体が誤解だと指摘されます。
ビジネスモデルとは、
👉 価値を生み出し、届け、対価を得るまでの「全体構造」
つまり、
- 誰に
- どんな価値を
- どのように提供し
- どうやって利益を得るのか
この一連の流れが、きちんと噛み合っているかどうかが重要なのです。
「面白いアイデアがあるか」ではなく、
「その仕組みは成立しているか」が問われる。
この視点の転換だけでも、多くの人にとって大きな学びになります。
ゼロからつくる」とは、完全な無から生み出すことではない
タイトルにある「ゼロから」という言葉から、
何もないところから新しいものを生み出す
前例のないビジネスをつくる
著者:井上達彦
出版社:東洋経済新報社
そんなイメージを持つかもしれません。
しかし、本書で語られる「ゼロ」とは、
白紙の発想ではありません。
むしろ、
- 既存のビジネス
- すでにある仕組み
- 成功・失敗の事例
これらを分解し、組み替えることで、新しい価値をつくる。
つまり「ゼロから」とは、
👉 思考をゼロベースで組み立て直すこと
この考え方は、個人の副業やブログ運営にも非常に相性がいいです。
ビジネスモデルは「要素」に分解できる
本書の大きな特徴は、ビジネスモデルを感覚論ではなく、
構成要素として整理している点です。
たとえば、
- 誰が価値を受け取るのか
- どんな課題を解決するのか
- なぜその価値が成立するのか
- 他と何が違うのか
こうした要素を一つひとつ分けて考えることで、
「なんとなく良さそう」
「流行っているから」
といった曖昧さを排除できます。
これは、再現性を高める思考法とも言えます。
うまくいくビジネスは「全体最適」で考えられている
部分的に優れていても、
全体として噛み合っていなければ、ビジネスは成立しません。
- 集客はできるが、収益化できない
- 商品は良いが、届け方が弱い
- 利益は出るが、続かない
こうした失敗は、構造のどこかに無理があるケースがほとんどです。
本書は、
👉 ビジネスモデルを「点」ではなく「線」で捉える
👉 さらに「面」として設計する
この重要性を、理論的かつ具体的に教えてくれます。
個人・副業・ブログにもそのまま使える視点
「ビジネスモデル」という言葉に、
起業家や企業向けの話だと感じる人も多いかもしれません。
しかし実際には、
- ブログ運営
- コンテンツ販売
- 副業サービス
- 情報発信
これらもすべて、立派なビジネスモデルです。
たとえばブログであれば、
- 誰に向けて書いているのか
- どんな悩みを解決しているのか
- なぜあなたの記事が選ばれるのか
- どうやって収益につながるのか
この問いに明確に答えられれば、
ブログは「なんとなく書くもの」から
設計されたビジネスへと変わります。
「努力が報われない」の正体は、モデル設計にある
一生懸命やっているのに成果が出ない。
それは能力不足ではなく、構造の問題かもしれません。
本書を読むと、
- なぜ頑張っても結果が出ないのか
- なぜ同じ努力量でも差が出るのか
その理由が、かなりクリアになります。
努力を「足す」前に、
まずはモデルを見直す。
この視点は、精神論ではなく、非常に現実的です。
流行を追うより「仕組み」を理解する
流行っているビジネスを真似しても、
同じように成功するとは限りません。
なぜなら、
- 背景
- 前提条件
- リソース
- 立ち位置
が違えば、モデルは成立しないからです。
本書は、
👉 表面的な成功例ではなく
👉 その裏にある構造を見る
という姿勢を徹底しています。
これは、長く続くビジネスをつくるうえで、
非常に重要な考え方です。
読み終えたあとに残るのは「考え方の軸」
『ゼロからつくるビジネスモデル』は、
- すぐに儲かる方法
- 魔法のフレームワーク
- 派手な成功談
を求める人には、少し地味に感じるかもしれません。
しかしその分、
- 一生使える思考の土台
- 応用可能な設計視点
- 再現性のある考え方
が、確実に身につきます。
「アイデアがない」ことに悩む時間を、
「構造を考える」時間に変えてくれる一冊です。
まとめ|ゼロから始めたい人ほど、先に読むべき
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
- ビジネスモデルはひらめきではなく構造
- ゼロからとは、分解し組み直すこと
- 個人・副業・ブログにも十分応用できる
- 努力を報われる形に変えてくれる思考法
井上達彦の『ゼロからつくるビジネスモデル』は、
これから何かを始めたい人だけでなく、
「すでにやっているけど伸び悩んでいる人」にも強くおすすめできます。
「もっと頑張る」前に、
一度立ち止まって、仕組みから考えてみる。
そんな冷静で、実践的な視点を与えてくれる良書です。
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