【書評・感想】『その後のとなりの億万長者』で学ぶ、凡人でもミリオネアになれるリアルな習慣とは?

「ミリオネア」は特別な人ではない――全米調査が明かす衝撃の真実
『その後のとなりの億万長者』は、ベストセラー『となりの億万長者』の続編として、さら
に多くのデータとインタビューを通じて「本当にお金持ちになる人の行動・価値観・思考」
を深掘りした一冊です。
本書を読んで驚かされるのは、「お金持ち=高収入で華やかな暮らしをしている人」という先
入観がいかに現実とズレているか、という点。著者トーマス・J・スタンリーは、実際に資産
を築いた人々への詳細な調査を通じて、「誰でも実践できるミリオネアの法則」を示してくれます。
📖 書籍情報
- タイトル:その後のとなりの億万長者 全米調査からわかった日本人にもできるミリオネアへの道
- 著者:トーマス・J・スタンリー サラ・スタンリー・ファラー
- 翻訳:藤原 玄
- 出版社:パンローリング株式会社
- ジャンル:自己啓発、マネー
感想①:派手な暮らしをしている人ほど、お金を持っていない?
本書の中で最も印象的だったのは、「見た目がリッチな人ほど、実際には資産が少ない」という指摘です。
例えば、高級車に乗って、ブランド物を身に着け、豪邸に住んでいるように見える人が、実は
借金漬けだったり、毎月の収入を浪費し尽くしていたりする。
逆に、質素なライフスタイルを貫き、堅実に貯蓄と投資を続けてきた人が、気づけば1億円以
上の資産を築いていた――そんな事例が多数紹介されています。
これは、日本でも十分に当てはまる話。
見栄のために消費を繰り返す生活では、資産形成はおろか、生活にすら苦しむ未来が待っている。
自分の価値観と生活スタイルを見直す契機になりました。
資産形成・ミリオネア関連
1. 『となりの億万長者 成功を生む7つの法則』(前作)
- 「前作の『となりの億万長者』では、“見えない富”という概念が紹介されています。→【詳しく読む】」
2. 『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』(高橋ダン)
- 「本書と同じく“地味な行動”が資産を築く鍵として語られています。→【詳しく読む】」
3. 『お金持ちは合理的』(立川健悟)
- 「『その後のとなりの億万長者』の哲学を、日本人向けにさらに落とし込んだ実践書です。→【詳しくはこちら】」
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感想②:成功するミリオネアは「倹約家」であり「計画家」
調査対象となったミリオネアたちに共通するのは、例外なく「お金に対して戦略的である」ということ。
たとえば、以下のような特徴があります。
- 毎月の支出を詳細に記録し、予算管理を徹底している
- 必要ない出費は極力避ける(外食や娯楽に対してもメリハリ)
- 安定した投資戦略を持ち、短期的な利益に惑わされない
- 消費よりも貯蓄・投資を優先するマインドセット
「倹約=我慢」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、本書を通じてそれが誤解だと気づきました。
むしろ、自分にとって本当に価値のあることにだけお金を使う「選択的な消費」の美学が、豊かさを引き寄せるのだと実感しました。
感想③:職業・学歴よりも「お金の使い方」が未来を決める
著者は、資産形成において「高学歴・高収入」が必須条件ではないことを何度も強調しています。
調査結果によると、実際にミリオネアになった人々の多くは、地道な職業(工務店経営者、
小売業、自営業など)に従事しており、エリート街道を歩んできたわけではありません。
大切なのは「収入の多さ」ではなく、「いかに使わず、いかに殖やすか」。
これは特に、日本のサラリーマンや主婦、フリーランスにも当てはまる希望のあるメッセージです。
「今の職業ではお金持ちになれない」と思い込むのではなく、「今の収入の中で、どのように資産を築くか」に頭を使うべき。
まさに、人生戦略そのものです。
あわせて読みたい 節約・思考法・習慣改善系
4. 『AI分析で分かったトップ5%社員の習慣』(越川慎司)
- 「成功者が共通して持つ“習慣の力”を、行動科学で裏付けた本もおすすめです。→【レビューはこちら】」
5. 『DIE WITH ZERO』(ビル・パーキンス)
- 「人生の終わりから逆算する“時間×お金の最適化”という視点も必読。→【感想記事はこちら】」
6. 『お金の大学』(両@リベ大)
- 「初心者がまず実践すべき“貯める・増やす・守る”の基本はこちらで解説しています。→【詳しくはこちら】」
感想④:「親からの資金援助」は逆効果になることも
意外だったのは、「親からの経済的援助が子どもを貧乏にすることがある」という指摘。
著者によると、ミリオネアの子どもで、成人後に経済的援助を頻繁に受けている人ほど、自
立心や財務管理能力が育たず、結果的に資産形成ができない傾向にあるとのこと。
援助が「愛情」から始まったとしても、本人が努力していないならば、それは逆に未来を潰すことになるのです。
これは子を持つ親にとっても、自分の人生設計を考えるうえでも非常に重要な教訓です。
感想⑤:日本人が学ぶべき「静かなミリオネア」の哲学
日本では「お金を稼ぐ=悪いこと」「お金を貯める=ケチ」というような風潮が根強くありま
すが、本書を読めばその考え方がいかに不合理かがわかります。
静かに、コツコツと、堅実に資産を築きながら、人生の自由度を高めていく。
それこそが本当の「豊かさ」であり、「ミリオネアの生き方」です。
本書にはそのための行動原則がぎっしり詰まっており、何度でも読み返したくなる内容です。
この本から得られる5つの実践的学び
- 高収入=お金持ちではない
- 見た目より中身が資産形成には重要
- 消費習慣こそがミリオネアへの鍵
- 長期視点での計画的投資が資産を作る
- 経済的自立は精神的自立につながる
まとめ:凡人でも「となりの億万長者」になれる
『その後のとなりの億万長者』は、「自分には無理だ」と思っていた資産形成を、身近で実現
可能なものとして提示してくれました。
結局、重要なのは「知識」「習慣」「継続」。
どんなに平凡な生活をしていても、正しい考え方と行動を積み重ねれば、誰でも「静かなる
ミリオネア」になれる可能性があるのです。
「お金の不安から解放されたい」「老後資金を確実に準備したい」「時間に縛られない自由な
人生を送りたい」――そんな願いを持つすべての人に、本書をおすすめします。
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