MENU
本の感想

【書評・感想】『夢をかなえるゾウ』|平凡な自分を変える“ガネーシャ式”人生改革のススメ

shiro_kitsune

はじめに:なぜ『夢をかなえるゾウ』は多くの人の心をつかむのか?

「変わりたいけど変われない」「成功したいけど何をすればいいか分からない」——そんな悩

みを抱えた人にこそ読んでほしいのが、水野敬也さんによるベストセラー『夢をかなえるゾウ』です。

登場するのは、関西弁でユーモラスに喋る象の神様・ガネーシャ。

そして主人公は、どこにでもいる平凡なサラリーマン。

ガネーシャから出される“課題”を一つひとつこなしていくことで、読者自身も「自分も変われるかもしれない」と背中を押される感覚になります。

この記事では、読了後に心に残ったメッセージや印象的だったポイントを中心に、『夢をかなえるゾウ』の魅力を掘り下げていきます。


ガネーシャの教えは「小さな習慣」から始まる

本書が多くの読者に愛されている理由の一つは、「非日常的な成功論」ではなく、「今この瞬間からできること」に焦点を当てている点です。

例えば、ガネーシャが主人公に出す課題にはこんなものがあります。

  • 靴を磨く
  • トイレ掃除をする
  • 人の話を最後まで聞く
  • 毎日何かを寄付する

これらは一見、成功とは関係なさそうな“地味”な行動ですが、そこには重要な意味が込められています。

靴を磨くことで自分を整える習慣がつき、トイレ掃除を通して「目に見えない努力」の大切

さを学び、人の話を最後まで聞くことで人間関係が変わり、寄付によって自分の在り方を見直す…。

つまり、夢の実現とは「大きな奇跡」ではなく、「小さな習慣」の積み重ねによって起こるというメッセージが全体を貫いているのです。


なぜ関西弁の神様なのか?キャラクター設定が伝える深い意味

この本の面白さを支えているのが、ガネーシャのユニークなキャラクターです。

彼は、関西弁で喋り、ぐうたらで、カレーが好きで、主人公の部屋に勝手に住み着きます。

「神様」という存在にありがちな威厳や神聖さは一切ありません。

しかし、読んでいくうちに、彼の言葉の裏にある深い真理や、失敗と成功を繰り返してきた“人生の達人”としての一面に気づかされます。

読者は、「こんなふざけた神様でも言ってることは正しいかもしれない」と思わされ、ガネーシャの課題に自然と向き合うようになります。

この設定の妙が、自己啓発書にありがちな「説教臭さ」や「押し付け感」を取り除き、物語として楽しみながら学べる工夫になっているのです。


印象に残った名言・メッセージ

本書の中で特に印象に残ったガネーシャの言葉を、ご紹介します。

「今までと同じことをしていても、結果は変わらへん。変えたいなら、行動も変えなアカン。」

参考文献 書籍:夢をかなえるゾウ1 著者:水野 敬也 出版社:文響社

この言葉は、耳が痛くもありますが、本質を突いています。

変わらない現実に不満を抱きつつ、日々同じような行動を繰り返している自分に気づかされました。

また、成功している人たちは「自分にしかできないこと」をしようとしているのではなく、

「誰にでもできることを、誰よりもやっている」ことに気づかされるのも、本書の大きな学びです。


なぜこの本は何度も読み返されるのか?

『夢をかなえるゾウ』は単なる「読み捨ての自己啓発書」ではありません。

読者の人生のステージによって、響く言葉が変わってくるのが特徴です。

例えば、就職を控えた学生にとっては「自分を変えるための入り口」として。

転職やキャリアの迷いを抱える社会人にとっては「再出発のヒント」として。

主婦やリタイア後の方にとっては「毎日の暮らしに目的を見出す視点」として、それぞれに意味を持ちます。

これは、内容が具体的で行動ベースであること、そして登場人物が「普通の人」であることに起因しています。


書評的まとめ:この一冊がくれた“自分革命”のヒント

私自身、読了後に「人生は今日から変えられる」という感覚を強く持ちました。

「完璧じゃなくていい」「とにかく始めてみる」「人に優しくする」「感謝する」——そんな基本的なことが、実は一番大事だったんだと気づかされます。

もちろん、読み終えた後すぐに人生が劇的に変わるわけではありません。

しかし、今日の一歩が、半年後・1年後の未来に大きな差を生むという確信を持たせてくれたことが、この本最大の価値です。


こんな人におすすめ!

  • 自分を変えたいけど、何から始めればいいか分からない人
  • 自己啓発書が苦手だけど、楽しみながら学びたい人
  • 成功したいけど行動が続かないと悩んでいる人
  • 日々の小さな積み重ねの大切さを再確認したい人

結論:夢をかなえるには、“今の自分”から逃げないこと

『夢をかなえるゾウ』は、笑いと学びが詰まった自己改革の入門書です。

どんなに大きな夢でも、「今日一日をどう過ごすか」で未来が変わる——そんな当たり前でいて最強のメッセージを、ガネーシャは教えてくれます。

自分を変えるのに「特別な才能」も「完璧な計画」もいらない。

ただ「ちょっとした勇気」と「一歩目を踏み出す意志」があれば、それで十分。

本書は、そう気づかせてくれる“人生の道しるべ”となる一冊です。


書籍情報

書籍:夢をかなえるゾウ1

著者:水野 敬也

出版社:文響社

発売日:2020/7/9


ABOUT ME
しろきつね
しろきつね
ブロガー / 会社員
会社員として働くだけではリスクが大きすぎると思い、2024年にブログを開始。本が大好きで本好きの方と繋がりたい! 人生の目標は毎日ワクワク心が踊る日々を送ること。 そして静かな街で犬と猫に囲まれてのんびり平穏な日々を過ごしたい。
記事URLをコピーしました