2025.05.03 2025.07.17

【凡人卒業】“できる人”はこう動く！『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』感想レビュー

shiro_kitsune

Contents

結論：トップ5％社員になるには“才能”ではなく“習慣”を変えるだけ

どれだけ努力しても結果が出ない——。
その原因は、あなたの「努力の質」にあるかもしれません。

越川慎司さんの著書『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』は、1万人以上のビジネスパーソンの行動をAIで分析し、「成果を出す人」が何をしているのかを明らかにした一冊です。

本書が示すのは、「トップ社員に共通する習慣には、誰でも今日から真似できるポイントがある」という事実。

本記事では、本書の要点と印象的なポイント、実践したくなる行動術、そして読了後に感じたことを丁寧にお伝えします。

「長時間労働」「過剰なマルチタスク」「すべてを自分で抱える」——
こうした“頑張り方”は、実はパフォーマンスを下げている可能性があります。

トップ5％社員の行動をAIが分析したところ、彼らは圧倒的な成果を出しながらも、「時間を増やして頑張る」というスタイルではなく、“効率的で意図的な習慣”を取り入れていることが明らかになりました。

つまり、「成功はセンスでも運でもない」
鍵は、日々の行動選択にあるのです。

越川氏は元マイクロソフトの業務執行役員であり、現在は株式会社クロスリバー代表。
生産性の向上や働き方改革、リモートワークの推進を専門とし、多くの企業でコンサルティングや講演活動を行っています。

彼のバックグラウンドはデータドリブン。
本書も主観ではなく、「行動ログ × AI解析 × 実証データ」に基づいて、科学的に“成果を出す働き方”を導き出しています。

本書では、特に印象的だった5つの行動習慣を紹介します。

「完璧な資料ができてから出す」よりも、「60点でもいいからまず提出」。

トップ社員は“完成度”よりも“スピード”を重視し、アウトプットとフィードバックのサイクルを素早く回しています。
この小さなPDCAの積み重ねが、大きな成果を生むのです。

意外にも、成果を出す人ほど「報連相」に時間を割いていません。

彼らは、自律的に動けるよう“目的の共有”と“判断基準の明示”を徹底。
だからこそ、いちいち細かく報告せずとも、仕事がスムーズに進むのです。

できる人ほど、「同時並行の作業」をやめている。

AI分析では、タスクを1つずつ処理する「シングルタスク」の方が圧倒的に効率がよいという結果に。
彼らは集中力のピークを見極め、時間帯ごとにタスクを切り替えています。

成果を出す人は、「何をやるか」より「何をやらないか」にこだわる。

NOT TO DOリストを作り、価値の低い会議・習慣・タスクを“意図的に排除”。
その分、クリエイティブで本質的な業務に集中することができるのです。

心理的安全性の高いチームでは、5％社員の能力がさらに引き出される。

つまり、周囲に「気を遣わない環境づくり」や「無駄な上下関係の排除」にも積極的に関わることで、チーム全体の生産性も高めているのです。

正直、この本を読んで「ドキッ」としました。

なぜなら、私自身が“努力＝成果”という時代遅れな思考で働いていたからです。

これでは、いつまでも“成果が出ない人”から抜け出せません。

本書は、「忙しく働いているのに評価されない人」にとって、まさに現実を突きつけてくる一冊です。

本を読むだけで終わらせたくない方のために、私が実際に試して効果を感じたアクションをご紹介します。