サイゼリヤの法則なぜ「自分中心」をやめると、ビジネスも人生もうまくいくのか?正垣泰彦氏の経営哲学

~「安さ」と「本物」の両立を実現した男の思想に迫る~
はじめに
サイゼリヤと聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
安くて美味しいイタリアン、ドリンクバー、ミラノ風ドリア、学生の味方――。そんなイメー
ジを持つ人は多いはずです。
その裏側にあるのが、「サイゼリヤの法則」という独自の経営哲学です。そして、それを築き
上げた人物こそ、創業者・正垣泰彦(しょうがき・やすひこ)氏です。
この記事では、正垣氏の経営観や彼が大切にしている価値観、また「サイゼリヤの法則」か
ら読み取れる現代ビジネスへの示唆を、分かりやすく解説しながら、筆者の感想も交えてご
紹介します。
著者:正垣 泰彦 出版社:KADOKAWA
サイゼリヤ創業の背景と正垣氏の原点
正垣氏がサイゼリヤを創業したのは、1967年。まだ彼が大学生の頃、父親が経営する診療所
の近くにわずか6坪の洋食屋を開いたのが始まりです。
当初はイタリア料理ではなく、洋食店としてスタート。その後、1970年代にイタリア料理に
業態転換し、現在の「サイゼリヤ」が形作られていきました。
注目すべきは、「安さ」と「品質」を両立させることに徹底的にこだわったという点です。正
垣氏は、単に「価格を下げる」のではなく、「本物の味」を「合理的な仕組み」で提供するこ
とを目指しました。
「サイゼリヤの法則」とは何か?
「サイゼリヤの法則」は、正垣氏が語る経営哲学であり、サイゼリヤの成長を支えた根幹で
もあります。特に有名なのは、以下のような原則です。
1. 本物を安く提供する
「安かろう悪かろう」ではなく、「良いものをいかに安く提供するか」という逆転の発
想。これは大量仕入れや自社工場での加工、物流の徹底的な合理化によって実現していま
す。
2. 価格ではなく価値で勝負
サイゼリヤは「1000円でお腹いっぱい食べられる」のが魅力ですが、その背後には「価
格以上の価値」を提供しようという思想があります。これは、顧客を単なる“お金の出し
手”ではなく、“仲間”と捉えるような姿勢です。
3. 働く人を大切にする
サイゼリヤの店舗では、社員やアルバイトの自主性を重んじる文化があります。マニュア
ル一辺倒ではなく、現場の知恵や工夫を大切にしている点も特徴的です。
4. ロジックより“自然”
正垣氏の発言で印象的なのが、「人間が決めたルールより、自然の法則に従うべき」とい
う考え方。これは一見抽象的に聞こえますが、たとえば「お客様が気持ちよく食事できる
空間とは何か」といった“人間らしさ”に寄り添った経営判断を意味します。
感想①:「安さ」と「本質」は共存できるという衝撃
個人的に最も心を打たれたのは、「安さ」と「本質」は対立しないという正垣氏の信念です。
これまで、安い商品は質が悪い、高品質なものは高い。そんな“常識”を持っていた自分にとっ
て、サイゼリヤの実践は衝撃でした。たとえば、ミラノ風ドリアが300円台で食べられるの
に、食材はイタリアから輸入された本格派。これができるのは、背後にあるサプライチェー
ンの工夫と、徹底した原価管理によるものです。
普通の企業なら、もっと利益を乗せて価格を上げるはず。けれど正垣氏は、「お客様にとって
最も価値のある形とは何か?」を考え抜いた末、利益率より社会的価値を選んだのです。
感想②:「理系的経営」のおもしろさ
正垣氏は東京大学理科II類出身という、バリバリの理系出身者。そのため、経営にも「科学的
アプローチ」を取り入れているのが特徴です。
たとえば、食材の仕入れから物流、調理工程に至るまで、徹底的に「なぜそうするのか?」
を突き詰めて論理的に設計していることが、「サイゼリヤの法則」には随所に見られます。
この理系的思考が、飲食業という“感覚”が重視されがちな分野において、ユニークな輝きを放
っていると感じました。
感想③:企業の存在意義を問い直すヒントに
正垣氏は、「会社は利益を出すための組織ではない」と語ります。それよりも、「社会にとっ
てどんな価値を提供できるか」が最も大事だと。
この考え方は、近年のESG(環境・社会・ガバナンス)やサステナビリティ経営と共鳴して
いますが、サイゼリヤはずっと以前からこの思想を実践していたのです。
単なる「ファミレス経営者」ではなく、企業人としての「哲学者」のような印象を受けまし
た。
まとめ:サイゼリヤは単なる飲食店ではない
「サイゼリヤの法則」は、コスト削減や仕組み作りといった技術論にとどまりません。
それは「人間とは何か? 社会とは何か?」という本質的な問いへの答えでもあります。
そして、それを50年以上にわたって愚直に実践してきた正垣泰彦氏の姿勢から、私たちは学
ぶべきことが多くあると感じました。
「安くてうまい」だけじゃない。「本気で社会と向き合う」――それがサイゼリヤの本質であ
り、私たちがこれからの時代に必要とする企業の姿かもしれません。
最後に
サイゼリヤで何気なく食事をするたびに、そこに込められた「哲学」と「技術」を思い出し
てほしい。
「安くて・美味くて・高品質」大人になった今でも定期的に通っています。
インフレが進んで何でも高くなってしまいました。ステップワゴンが新車で”200万円”で買
えていたのが今では300万円、マクドナルドのハンバーガーが”60円”で買えていたものが
今では”190円”にまで高くなりました。
それなのに日本人の給料は上がらず税金の国民負担率は50%を超えました。
生活するのも厳しく若者は子供を育てられるほどの給料がありません。
そんな中サイゼリヤは全ての商品が安くなっているんです!
凄くないですか?ワインなんて1杯”100円”で飲めるんですよ笑?
しかも20年前と比べて味も美味しくなっているんです。
本当に信じられません!
そのサイゼリヤのビジネスを学ぶことができ、正垣泰彦氏の考え方とサイゼリヤの企業努力
には脱帽致しました。
そして、もしこの記事で興味を持った方は、正垣泰彦氏の書籍『サイゼリヤの法則』を手に
取ってみてください。何気ない外食が、きっと違った意味を持ち始めるはずです。





