世界標準の1on1|科学的に正しい「対話の技術」のすべて
― 1on1が“形骸化”する人と、“成果が出る”人の決定的な違い ―
はじめに|なぜ1on1はうまくいかないのか?
「1on1ミーティングをやっているのに、部下が成長しない」
「毎週時間は取っているのに、雑談で終わってしまう」
「正直、何のためにやっているのか分からない」
もしあなたが、こんなモヤモヤを感じたことがあるなら、
それはあなたのやり方が間違っているのではなく、“科学的に正しくない1on1”をしているだけかもしれません。
本書
『世界標準の1on1 科学的に正しい「対話の技術」のすべて』
(スティーヴン・G・ロゲルバーグ 著/本多明生 訳)は、
世界中の研究・データ・実証実験をもとに、
「1on1は才能やセンスではなく、技術である」
著者:スティーヴン・G・ロゲルバーグ
翻訳:本多 明生
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
という事実を、徹底的に明らかにしてくれる一冊です。
この記事では、
- なぜ1on1が失敗するのか
- 成果が出る1on1の共通点
- 今日から使える実践ポイント
を、分かりやすくまとめました。
1on1は「雑談」でも「管理」でもない
多くの企業で行われている1on1が失敗する理由はシンプルです。
それは、目的が曖昧だから。
- 上司が話す時間の方が長い
- 評価面談の延長になっている
- その場しのぎの相談で終わる
- 行動につながらない
本書が強調するのは、
1on1は“関係構築”でも“進捗管理”でもなく、「成果を生むための対話設計」だという点です。
つまり、
うまくいく1on1には明確な設計思想があります。
科学的に正しい1on1の3つの原則
① 主役は「部下」ではなく「対話」
意外ですが、良い1on1は「部下中心」ではありません。
正確には、対話そのものが主役です。
上司がアドバイスを与えるのでも、
部下が悩みを吐き出すのでもなく、
- 何が課題なのか
- 何が障害なのか
- 次に何を試すのか
を一緒に言語化していくプロセスが重要。
1on1の質は、話した内容ではなく
「考えが前に進んだかどうか」で決まります。
② アジェンダは“事前に”決める
成果が出ない1on1の典型は、
「じゃあ、今日は何話す?」から始まるパターン。
本書では、アジェンダ事前共有が強く推奨されています。
理由はシンプルで、
人は準備時間があると、思考の質が劇的に上がるから。
おすすめは以下のような形:
- 今回話したいテーマ
- 困っていること
- 試したいアイデア
- 決めたいこと
これだけで、1on1は雑談から戦略会議レベルに進化します。
③ 「アドバイス」より「問い」
多くの上司がやりがちな失敗は、
すぐに答えを教えてしまうこと。
しかし研究では、
自分で考えて出した結論の方が、行動につながりやすいことが分かっています。
そのため、1on1で重要なのは
- なぜそう思う?
- もし制限がなかったら?
- 何が一番の障害?
- 次の一歩は?
といった思考を深める問い。
1on1とは、
「教える場」ではなく「考える場」なのです。
良い1on1が生み出す3つの変化
① 部下の自走力が上がる
問いを通じて考える習慣がつくと、
部下は“指示待ち”から“自走”へと変わります。
上司が楽になるだけでなく、
チーム全体のスピードも上がります。
② 信頼関係が自然に構築される
不思議なことに、
1on1の質が上がると、無理に信頼を作らなくても関係が良くなります。
理由は、
「自分の話をちゃんと聞いてもらえている」という感覚が生まれるから。
信頼は作るものではなく、積み重なるものだと実感します。
③ 成果とエンゲージメントが同時に伸びる
本書が示す研究データでは、
良い1on1を行っているチームほど
- 離職率が下がり
- 成果が上がり
- 満足度も高い
という結果が出ています。
1on1は、
人のためでもあり、成果のためでもある“最強のマネジメント技術”なのです。
今日からできる1on1改善チェックリスト
最後に、すぐ使える形でまとめます。
- 事前にアジェンダを共有しているか?
- 上司が話しすぎていないか?
- アドバイスより問いが多いか?
- 行動につながる結論で終わっているか?
- 次回までの小さな一歩が決まっているか?
1つでも「NO」があれば、
1on1はまだ進化できます。
まとめ|1on1は“才能”ではなく“設計”で決まる
『世界標準の1on1』が教えてくれる最大のメッセージは、
1on1は、正しく設計すれば誰でも成果を出せる
著者:スティーヴン・G・ロゲルバーグ
翻訳:本多 明生
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
という事実です。
特別なカリスマ性も、
話術も、
心理学の知識も必要ありません。
必要なのは、
正しい型と、継続的な改善だけ。
もしあなたが
- 部下を成長させたい
- チームの成果を上げたい
- マネジメントに自信を持ちたい
そう思っているなら、
この本の内容は確実に武器になります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
部下を持っている方には、必須の能力になると思います。
この書籍を読んで学ぶことで、自分で考え行動できる部下を育てましょう!
この記事になっている書籍はこちら👇
他にも記事を書いていますので、興味がある方はこちらをクリック👇

