【迷いながらも、自分らしく働きたいあなたへ】『好きなことしか本気になれない。』を読んで気づいた“仕事の本質”

ブログにお越しくださいまして、誠にありがとうございます。
はじめに──なぜ「好きなこと」で生きるのが難しいのか?
「やりたいことがわからない」「仕事がつまらない」「本当にこのままでいいのだろうか?」
これは、今の時代を生きる多くの人が感じている、漠然とした不安です。
そんな中、南章行さんの著書『好きなことしか本気になれない。』は、まるで親しい先輩がそっと語りかけてくるような、あたたかくも力強い一冊でした。
この記事では、本書を読みながら私が心を動かされたポイント、そして実際に自分の生活にどう影響を与えたかを、体験を交えて紹介します。
著者・南章行さんとは?
まず簡単に著者紹介を。
南章行(みなみ あきゆき)さんは、外資系投資銀行を経て、ベンチャー企業の支援や起業を行ってきた人物。特に、クラウドソーシング事業を展開する「ランサーズ」の創業者として知られています。
一見、エリート街道まっしぐらのように見える彼が、「好きなことしか本気になれない」と断言する理由とは?
そこには、華やかなキャリアの裏側にあった数々の葛藤と、自分自身との対話の歴史がありました。
「好きなこと」は自分の中にある。探すのではなく、思い出すこと
多くの人が「自分の好きなことがわからない」と悩みます。私もそうでした。
でも南さんはこう語ります。
「好きなことは、無理に探すものではなく、これまでの自分の人生を振り返れば自然と見えてくる」
たとえば、子どもの頃に夢中になった遊び、大人になってもついやってしまうこと、人からよく頼まれること。
これらには、「あなたの好きなこと」や「得意なこと」のヒントが詰まっているのです。
私自身、昔から文章を書くことが好きで、学校の作文や読書感想文も苦にならなかった。
でも「それで食べていけるわけない」と思い込み、趣味の一つとして片付けていました。
しかし、本書を読み終えた今では、こう思えるようになりました。
「小さな“好き”を大切にすることが、将来につながる第一歩なのだ」と。
「やりたいことがわからない」は、“やっていない”から起こる
本書の中で印象的だったのが、「やりたいことがわからないなら、まずはやってみよう」というメッセージです。
南さんは、自分のキャリアの中で、無数の“トライ&エラー”を繰り返してきました。
やってみて初めて「これは違う」と分かる。
だから、頭の中だけで考えていても意味がないのです。
「走りながら考える方が、案外うまくいく」
私はブログを書いては、どういう構成にすれば読者の方が読みやすいのか。
またどうすればGoogle検索で上位に表示されるのか。
まだまだ生活できるほどの収入にはなりませんが、「一歩踏み出した」という満足感があります。
挑戦することに意味があると、本気で思えるようになりました。
「嫌いなこと」もヒントになる
面白いのは、南さんが「嫌いなこと」や「苦手なこと」にもちゃんと向き合っている点です。
たとえば、彼は金融の世界にいながら「数字にワクワクしない」「お金のために働くことに疑問を感じる」という違和感を覚えていたそうです。
その違和感を無視せず、自分に問いかけ続けた結果、「人の役に立つこと」や「新しい価値を生み出すこと」に情熱を感じることに気づきました。
この視点は、私にも大きな気づきを与えてくれました。
何となく苦手、面白くないと感じる仕事にもちゃんと理由がある。
そこから逆に、自分が本当にやりたいことが見えてくるのです。
好きを仕事にすることの現実
「好きなことで生きる」というと、なんだか夢物語のように聞こえるかもしれません。
でも南さんは、決して現実から目を背けてはいません。
「好きなことを仕事にするのは、時に苦しい。だけど、苦しくても続けられるのが“好きなこと”の力だ」
これは本当にその通りだと思います。
好きなことだって、つらいときや面倒なことはあります。
でも、それでも「もう少し頑張ってみよう」と思えるのは、「心の底からやりたい」と思えるから。
私もライティングを始めたばかりの頃は、文章が全然書けず、落ち込む日もありました。
それでも、また次の日にはパソコンに向かっている自分がいました。
「成功」ではなく「納得」を目指す
南さんが何度も強調しているのが、「成功」ではなく「納得感」を大切にすることです。
「誰かの“正解”ではなく、自分の“納得”に向かって生きよう」
SNSや世間の評価に振り回されがちな今、私たちはつい「人より上に行くこと」を目指しがちです。
でも、本当の意味で満たされるのは、他人の評価ではなく、「自分の中の納得感」です。
自分が心から納得して選んだ道なら、たとえ遠回りでも、それが正解になる。
この考え方は、仕事だけでなく、生き方全体に深く関わってくるものだと感じました。
読み終えたあと、私が感じた変化
この本を読み終えたあと、私は大きな決断をしました。
それは、「もう少し自分の好きに素直になってみよう」ということ。
無理に肩書きや安定を求めるのではなく、「書くこと」や「伝えること」を中心に生活を組み立てる。
そのために、ライターとして活動する時間を少しずつ増やすことにしました。
もちろん不安もあります。
でも、「好きなことだからこそ、頑張れる」という感覚が、背中を押してくれています。
まとめ──あなたの“好き”は、もう始まっているかもしれない
『好きなことしか本気になれない。』は、華やかな成功物語ではありません。
むしろ、失敗や迷いを抱えながらも、“好き”を信じて生きる人のリアルが詰まった一冊です。
・自分の人生にモヤモヤしている人
・やりたいことがわからず焦っている人
・何かを始めたいけれど一歩踏み出せない人
そんな人にこそ、静かに寄り添ってくれる本だと感じました。
最後に、南さんの言葉をもう一度引用して終わりたいと思います。
「好きなことは、人生の推進力になる。」
どうか、あなたの“好き”が、あなたらしい人生を動かす原動力になりますように。
最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました。
📚 参考文献
書籍: 好きなことしか本気になれない。
著者: 南 章行
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン





