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本の感想

【毎日が単調でつまらないと思っているあなたへ】『あなたの仕事はなぜつまらないのか』が教えてくれた“意味のある働き方”

shiro_kitsune

当ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます

はじめに:工場勤務の私が「仕事がつまらない」と感じた理由

製造業の現場で、私は在庫管理や納期調整といった業務を担当しています。

日々、Excelとにらめっこをしながら数値を追いかけ、取引先や生産ラインとのやりとりに追われる生活。

一見すると、責任のあるポジションかもしれません。

でも、ふとしたときにこんな思いがよぎるんです。

「この仕事、誰の役に立ってるんだろう?」
「毎日、同じことの繰り返しで成長してる気がしない……」
「別に、自分じゃなくてもできるんじゃないか?」

そんなときに出会ったのが、中脇雅裕さんの著書『あなたの仕事はなぜつまらないのか』でした。

この本を読んで、私は「働き方」ではなく「仕事の捉え方」にこそ、退屈さの原因があることに気づかされました。

そして、その気づきは確実に、私の仕事への姿勢を変えてくれました。

この記事では、そんな私自身の体験を通して、この本が伝えてくれた「働く意味」を共有します。


なぜ、仕事が“退屈”になるのか?

仕事が退屈に感じる理由。

それは「やらされ感」に他なりません。

私たちは多くの場合、上から与えられた業務を“こなす”ことで評価されます。

在庫を正確に記録し、納期に遅れず、現場をスムーズに回す。

どれも大事な業務ですが、「この作業に意味がある」と自分で思えないと、次第に心が疲弊していきます。

中脇さんは本書で、「仕事の本質は、意味を自分で見つけることにある」と語っています。

この言葉は、私にとってまさに目から鱗でした。

なぜなら私は、これまで「意味は上司が与えてくれるもの」「やりがいは職種に依存するもの」と思い込んでいたからです。

でも、本当にそうでしょうか?

単調に見える業務でも、視点を変えればそこに“価値”を見出すことができる。

そう気づいた瞬間、私は仕事に対する見方が一変しました。


「意味を見つける力」が、仕事の質を変える

ある日のこと、私はいつも通り、部品の入庫データをチェックしていました。

在庫のズレを見つけたとき、以前なら「なんでまたミスなんだよ…」とイライラしていたと思います。

けれどその日は、違いました。

「このズレを放置したら、次の工程が止まってしまうかもしれない」
「誰かが困る前に、自分が動けるチャンスだ」

そう考えた瞬間、不思議とやる気が湧いてきたんです。

単なる“数値チェック”が、“工程を守る大切な業務”に変わった感覚がありました。

これはつまり、自分で「この仕事には意味がある」と再定義した瞬間です。

本書では、このような“意味づけ”の力こそが、仕事を面白くする鍵だとされています。

そしてそれは、環境や上司が変わるのを待たなくても、自分ひとりでできることなのです。


「誰のためにやっているのか」を意識すると、仕事は変わる

私の仕事は基本的に裏方です。

商品を作るのも、出荷するのも、自分ではありません。

だからこそ、「自分がいなくても大丈夫なのでは?」と思ってしまいがちでした。

でも、あるときライン作業の担当者からこんな声をかけられたのです。

「今月、納品スケジュール完璧だったよ。おかげで現場もスムーズだった。ありがとう!」

この言葉は、自分の存在を肯定されたようで、本当にうれしかった。

それと同時に、「ああ、自分の仕事も誰かの役に立っていたんだ」と実感できたのです。

ここで得た教訓は、「仕事を通じて、誰かを支える実感」があるかどうか。

つまり、自分の仕事の“向こう側”を見られるかどうかで、日々の充実度は大きく変わります。


どんな仕事も「考え方」ひとつで変わる

本書を読みながら、自分の中で一番大きかった変化は、「仕事=作業」ではなく、「仕事=価値の創造」と思えるようになったことです。

もちろん、毎日劇的な変化があるわけではありません。

数字の入力や納期のチェック、調整の電話対応……そういう“地味で目立たない仕事”の連続です。

でも、そこに「意味」を見出すだけで、不思議とやる気が続くようになるのです。

  • この工程のズレを自分が発見することで、生産ラインが止まらずに済む
  • この納期を守ることで、取引先との信頼関係を維持できる
  • この在庫管理が精緻であるほど、無駄な発注が減ってコスト削減になる

自分の行動が、少しずつ誰かを助けている。

その積み重ねが「自分の価値」になる。

そう思えたとき、仕事の見え方は確実に変わりました。


この本をおすすめしたい人

『あなたの仕事はなぜつまらないのか』は、決して「ノウハウ本」ではありません。

「やりがいを持って働くとはどういうことか?」という根本的な問いに、やさしくも鋭く答えてくれる本です。

特におすすめしたいのは以下のような方です:

  • 単調な仕事にやりがいを見出せない人
  • 転職すべきか悩んでいるが、自分の強みが分からない人
  • マネージャーとして部下のモチベーションを高めたい人
  • 仕事が「義務」になってしまい、楽しさを感じられない人

読むことで、「今の仕事を変える前に、自分の“視点”を変える」ことの大切さを感じられるはずです。


◆ 終わりに:「つまらない仕事」は存在しない

『あなたの仕事はなぜつまらないのか』を読み終えた今、私はこう思います。

「つまらない仕事」なんて、本当は存在しない。
存在するのは、「意味を見失った仕事」だけだ。

どんな仕事でも、その背後には誰かの生活があり、チームの連携があり、社会へのつながりがある。

そのことに気づくだけで、自分の仕事に誇りを持てるようになる。

もし今、あなたが「この仕事、もう飽きたな」「モチベーションが湧かない」と感じているなら、ぜひこの本を手に取ってみてください。

“働くことの意味”が、きっと静かに、でも深く、心に届くはずです。

最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました。

この本を読んだり、私が実際に感じた経験が読者の方にとって参考になれば幸いです。


📘 書籍情報
書籍:あなたの仕事はなぜつまらないのか
著者:中脇雅裕
出版社:ワニブックス

ABOUT ME
しろきつね
しろきつね
ブロガー / 会社員
会社員として働くだけではリスクが大きすぎると思い、2024年にブログを開始。本が大好きで本好きの方と繋がりたい! 人生の目標は毎日ワクワク心が踊る日々を送ること。 そして静かな街で犬と猫に囲まれてのんびり平穏な日々を過ごしたい。
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