【書評・感想】『株式投資2年生の教科書』──脱・初心者！勝てる個人投資家になるための実践知識とは？
【書評・感想】『株式投資2年生の教科書』──脱・初心者！勝てる個人投資家になるための実践知識とは？
shiro_kitsune
Contents
✅ 結論：この1冊で“なんとなく投資”から脱却できる！
株式投資において「始めたけど、どうすれば上達できるのかわからない」という人は多いはず。
そんな中で、児玉一希さんの著書『株式投資2年生の教科書』は、投資歴1〜3年の“中級者予備軍”が陥りやすい落とし穴を体系的に整理し、次のステージへと導いてくれる実践的な一冊です。
初心者向けの書籍では物足りなくなってきたあなたへ。
経験を積んだ“2年目”だからこそ学ぶべき、勝つための視点と戦略が凝縮されています。
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📘 書籍情報
- 書名：株式投資2年生の教科書
- 著者：児玉一希（こだま かずき）
- 出版社：Gakken
📌 本書の特徴と構成
本書は、以下のようなステップで構成されています。
- 投資“慣れ”による油断を戒める章
- 初心者から脱却するためのマインドセット
- 財務諸表の使い方や企業分析の深掘り
- 値動きのクセを読むテクニカル分析
- 売買のタイミングと売り時の判断
- 中長期で勝ち続けるためのポートフォリオ戦略
どの章も「投資1年目の感覚からどうステップアップすべきか？」という観点から整理されており、学んだ知識を行動に移せるように工夫されています。
💡 心に残った学びと感想
① 初心者は“買い方”ではなく“売り方”に苦しむ
児玉氏が繰り返し伝えているのが「売却ルールの大切さ」。
初心者の頃は「どの銘柄を買うか？」ばかりに注目しますが、実際に難しいのは「どのタイミングで売るか？」という判断です。
本書では「目標株価の設定」や「逆指値注文の活用」など、感情に流されない売買ルールの作り方が詳しく解説されており、非常に実用的です。
学び：株は“出口戦略”が命。利確・損切りのルールが曖昧な人は必読。
② 投資経験者こそ「やってはいけないこと」に注意
投資を始めて1年も経つと、「もう分かった気になる」人が増えます。
本書では「中途半端な知識が一番危険」だと警鐘を鳴らします。
- なんとなくPERを見る
- 銘柄数を増やしすぎる
- SNSの煽りに乗る
こうした“経験者病”を防ぐためのチェックリストや、合理的な分析方法が多数紹介されており、自己点検にも最適です。
③ テクニカル分析の基本を「実例で」学べる
チャート分析を避けがちな人にとっても、本書の解説はわかりやすいです。
移動平均線のクロス、出来高の変化、MACDなど、主要な指標を丁寧に図解しています。
そして何より、「実際にこういうタイミングで買ったらこうなった」というリアルなエピソードが多く、知識の抽象化で終わらないのが好印象でした。
④ 四季報や決算書を「活かす」視点が得られる
初心者はPERやPBRなどの単語に圧倒されがちですが、本書では“その数値の背景”を読むことの重要性が語られています。
たとえば、ROEが高い企業のどこに着目すべきか、自己資本比率が高いと何が起こるかなど、「数字の意味」を読み解く視点が丁寧に解説されています。
🎯 こんな人におすすめ
- 投資歴1年〜3年で「伸び悩み」を感じている人
- 株を“なんとなく”で売買している人
- テクニカルやファンダメンタルズに自信がない人
- 初心者本は読んだけど、次に何を学べばいいか迷っている人
- 短期思考から中長期視点に切り替えたい人
🧠 この本から得られる“投資脳”の変化
- 知識→知恵への昇華：PERやROEといった知識を、実際の銘柄選びにどう使うか？という「行動レベル」で考えられるようになります。
- 感情に左右されない売買：ルール化によって、感情的な売買を避ける土台ができる。
- 自己流から脱却：「我流でうまくいかない」投資家に、理論と実践の両方から再構築のヒントを与えてくれます。
🔄 他の投資本との違いは？
児玉氏の本は、「1→10」ではなく「1→3→5→10」と段階を踏んで教えてくれるのが特長です。特に以下のような本と併用すると、理解が深まります：
- 『世界一やさしい株の教科書1年生』（ジョン・シュウギョウ）
- 『株の学校』（柴田博人）
- 『インデックス投資は勝者のゲーム』（ジョン・C・ボーグル）
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📝 総まとめ
『株式投資2年生の教科書』は、初心者を卒業しつつある人にとって、まさに“次の階段”を登るための教科書です。
特別な手法や裏技ではなく、「再現性のある地道な知識と習慣」が身につく一冊。だからこそ、長く投資を続けたい人こそ読む価値があります。
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