50歳からでも人生はやり直せる――『ようやくカレッジに行きまして』が教えてくれる「遅咲きの勇気」
「もうこの歳だから…」
「今さら新しいことを始めても遅い」
そんな言葉を、私たちは何度自分に言い聞かせてきたでしょうか。
芸人として長年第一線で活躍してきた光浦靖子さんが、50歳を過ぎてからカナダのカレッジに留学した実体験を綴ったエッセイが、『ようやくカレッジに行きまして』です。
この本は、単なる留学記ではありません。
むしろ「年齢・キャリア・世間体」に縛られて動けなくなっている人にこそ読んでほしいです。
この記事では、読後に残る本質的な学び・気づき・人生のヒントを、わかりやすく整理してお伝えします。
あらすじ:芸人・光浦靖子、50代でカレッジ生になる
光浦靖子さんは、テレビの世界で成功しながらも、常に「生きづらさ」を抱えていたと語ります。
周囲の期待、キャラクター、年齢、世間の目。
「芸人としての自分」から逃げ場がなくなり、心と体のバランスを崩していく中で、彼女が選んだのがカナダ留学でした。
英語も完璧ではない。
若い学生に囲まれる不安もある。
それでも彼女は、“一度、全部を手放してゼロから学ぶ”という選択をします。
この決断こそが、本書最大のテーマです。
この本が心に刺さる理由①:大人が抱える「見えない不自由」を言語化している
本書を読んで強く感じるのは、
「大人になるほど自由になるはずなのに、なぜか身動きが取れなくなる」
という矛盾を、光浦さんが驚くほど正確に言葉にしている点です。
- 失敗したら笑われる
- 今さら方向転換できない
- 積み上げたキャリアを無駄にしたくない
- 周囲の期待を裏切れない
これらは、誰もが薄々感じているけれど、口に出せない本音です。
光浦さんは、それらを「自分を縛る見えない鎖」として描き出します。
だからこそ、読者は「これは自分の話だ」と感じてしまうのです。
この本が心に刺さる理由②:挑戦を美談にしないリアルさ
多くの挑戦ストーリーは、どこかキラキラしています。
でも本書は違います。
・英語が通じない恥ずかしさ
・授業についていけない焦り
・若い学生との価値観のズレ
・孤独感と自己嫌悪
それらを正直すぎるほど正直に描いています。
だからこそ、「挑戦=かっこいい」という幻想ではなく、
「挑戦=しんどいけど、確かに生きている感じがする」
という現実が伝わってくるのです。
この本が教えてくれる3つの人生のヒント
① 人生は「いつでも未完成」でいい
光浦さんは、50代で学生になります。
この事実だけで、固定観念は崩れます。
人生を「完成させよう」とするから苦しくなる。
未完成のまま進み続けていい。
この感覚は、年齢を重ねるほど救いになります。
② 居場所は「探す」ものではなく「作り直す」もの
芸能界に居場所がなくなったわけではない。
でも「しっくりこない」違和感があった。
だから彼女は、新しい環境に自分を置き直した。
これは転職や副業、移住、学び直しにもそのまま当てはまる考え方です。
③ 自分を守るために、逃げてもいい
この本で印象的なのは、光浦さんが「逃げ」を肯定している点です。
限界まで頑張るのではなく、
壊れる前に環境を変える。
これは弱さではなく、長く生きるための知恵だと感じました。
こんな人におすすめしたい本
- 年齢を理由に挑戦を諦めかけている人
- 今の仕事・環境に違和感がある人
- 学び直し・留学・転職を考えている人
- 人生の「次のステージ」に進みたい人
- 自分のペースで生きる勇気がほしい人
特に、30代後半〜50代の人には深く刺さるはずです。
読後に残るのは「やってみてもいいかも」という静かな勇気
この本は、背中を強く押してきません。
「今すぐ行動しろ!」とも言いません。
ただ、読み終えたあとに、心の中に小さな声が残ります。
「やってみても、いいかもしれない」
「遅くないかもしれない」
この“かもしれない”が、人生を動かす最初の一歩です。
書籍情報
- 書名:ようやくカレッジに行きまして
- 著者:光浦靖子
- 出版社:文藝春秋
- ジャンル:エッセイ/人生・学び直し
まとめ:人生を止めているのは「年齢」ではなく「思い込み」
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
『ようやくカレッジに行きまして』は、
人生を変えるノウハウ本ではありません。
でも、人生を止めているブレーキに気づかせてくれる本です。
もし今あなたが、
「このままでいいのかな」と思っているなら、
この一冊は、あなたに一歩を踏み出す勇気を与えてくれます!
素晴らしい一冊ですので、ぜひ手に取っていただきたいです。
今回紹介した書籍はこちら👇
その他の記事はこちらをクリックしてください👇

